六勝寺(読み)ろくしょうじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六勝寺
ろくしょうじ

平安時代に京都の岡崎付近に建てられた6つの御願寺。すべて承久の乱などによって廃絶したが,6つともその寺名に「勝」の字をもっていた。

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百科事典マイペディアの解説

六勝寺【りくしょうじ】

六勝寺(ろくしょうじ)

六勝寺【ろくしょうじ】

〈りくしょうじ〉とも。平安末期,京都の白河に建てられた寺。法勝・尊勝・最勝・円勝・成勝・延勝の6寺。みな勝の字がつき,それぞれ白河天皇堀河天皇鳥羽天皇待賢門院崇徳天皇近衛天皇御願(ごがん)寺。院政時代に隆盛。焼失して現存しないが,1959年からの調査が行われ,法勝寺などの全貌が確認されつつあるほか,各寺院の位置関係が明らかになっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろくしょうじ【六勝寺】

平安末期,京都白河の地(現,京都市左京区岡崎)に建立された六つ御願寺(ごがんじ)。すべて〈勝〉の字がつくのでこの称がある。〈りくしょうじ〉ともいう。法勝(ほつしよう)寺,尊勝寺,最勝寺,円勝寺,成勝(じようしよう)寺,延勝寺の6寺。1075年(承保2)白河天皇の発願で法勝寺の造営が開始されて以後,1149年(久安5)延勝寺が落成するまで,白河親政・同院政・鳥羽院政期に,白河,堀河,鳥羽,崇徳(すとく),近衛の5天皇と鳥羽中宮待賢門院藤原璋子の6人の発願によって建立された。

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大辞林 第三版の解説

ろくしょうじ【六勝寺】

平安末期に京都東山岡崎付近に建てられた皇室の御願寺の総称。法勝寺・尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺の六寺で、いずれも勝の字を含むことによる。りくしょうじ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六勝寺
ろくしょうじ

平安時代末期に京都市東山区岡崎あたりに朝廷の御願寺(ごがんじ)として建てられた六か寺の総称で、法勝寺(ほっしょうじ)、尊勝(そんしょう)寺、最勝(さいしょう)寺、円勝(えんしょう)寺、成勝(じょうしょう)寺、延勝(えんしょう)寺をいう。仁和(にんな)寺のもとに属し、各寺に別当または執事を置き、いずれも寺域は広大で壮麗を極めたが、承久(じょうきゅう)、応仁(おうにん)などの兵乱によって破壊され、やがて廃絶した。(1)法勝寺 1075年(承保2)白河(しらかわ)天皇の御願で建立、1077年(承暦1)供養会(くようえ)が行われた。金堂、講堂、阿弥陀(あみだ)堂、九重塔などがあって堂舎の規模はもっとも壮大であったらしい。(2)尊勝寺 堀河(ほりかわ)天皇の御願にてなり、1102年(康和4)に供養会が行われた。(3)最勝寺 鳥羽(とば)天皇の御願寺として1118年(元永1)に供養会が行われた。(4)円勝寺 鳥羽天皇の皇后侍賢門院(たいけんもんいん)の御願にて建立、1128年(大治3)供養会を行った。(5)成勝寺
 崇徳(すとく)天皇の御願にて建ち、1139年(保延5)供養会を行った。(6)延勝寺 近衛(このえ)天皇の御願によって、1149年(久安5)に供養会が行われた。
 白河天皇の皇子覚行は初め法勝寺の検校(けんぎょう)となり、1099年(康和1)法親王(ほっしんのう)となったのが、法親王の称の最初である。1219年(承久1)に最勝寺をはじめとする四寺が焼失したことがあり、以後六寺はいずれも衰えていった。[瓜生津隆真]

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精選版 日本国語大辞典の解説

りく‐しょうじ【六勝寺】

平安後期、京都市左京区岡崎の一帯にあった「勝」の字のつく六つの寺の総称。法勝寺・尊勝寺・円勝寺・最勝寺・成勝寺・延勝寺をいう。応仁・文明の乱により廃絶。ろくしょうじ。

ろく‐しょうじ【六勝寺】

平安末期、洛東白河(京都市左京区岡崎一帯)に相次いで建てられた六つの御願寺。すなわち、法勝寺・尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺の六寺。いずれも寺号に勝の字がつくところからいう。いずれも中世、応仁の乱などの兵火によって廃滅した。
※山槐記‐治承三年(1179)一〇月三〇日「法務僧正房覚去比補六勝寺権別当、今日拝堂」

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世界大百科事典内の六勝寺の言及

【六勝寺】より

…1959年以降発掘調査が実施されている。
[法勝寺]
 六勝寺中最大で方4町,最も東に位置する(現,京都市動物園あたり)。白河天皇御願。…

※「六勝寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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