六波羅蜜寺(読み)ろくはらみつじ

デジタル大辞泉の解説

ろくはらみつ‐じ【六波羅蜜寺】

京都市東山区にある真言宗智山派の寺。山号は、普陀落山西国三十三所第17番札所。応和3年(963)空也十一面観音を祭り開創西光寺と称した。第2世中信が六波羅蜜寺と改称。のち、真言宗になった。本堂は室町初期の再建で、平安・鎌倉時代木像が多く残る。

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百科事典マイペディアの解説

六波羅蜜寺【ろくはらみつじ】

京都市東山区にある真言宗智山派の寺。西国三十三所観音第17番札所。洛陽7観音の一つ。951年悪疫が流行した際,空也が自ら十一面観音を刻んで祈祷(きとう)したのに始まる。現在の本堂は1363年再建のもの。地蔵菩薩像,空也上人像など藤原,鎌倉時代の木彫仏像のすぐれたものが多い。
→関連項目大内荘康勝六波羅

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デジタル大辞泉プラスの解説

六波羅蜜寺

京都府京都市東山区にある寺院。真言宗智山派。山号は普陀落(ふだらく)山、院号普門院。10世紀半ば、空也による開創。古くは西光(さいこう)寺と称した。本尊の十一面観音像は国宝に指定。空也上人立像(重文)など、多数の文化財を保有。西国三十三所第17番札所。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろくはらみつじ【六波羅蜜寺】

京都市東山区にある真言宗智山派の寺。普陀落山と号する。西国三十三所観音霊場の第17番札所。寺域は京都の葬送地鳥辺野の入口で〈六道(ろくどう)の辻〉と呼ばれた地点にあり,古来葬送と死者追善の寺として庶民の信仰を集めてきた。963年(応和3)空也の建立で,当初は西光寺と称し,十一面観音像と脇士二王・四王像を造立安置したという。977年(貞元2)中信が堂舎を修造し,寺号を六波羅蜜寺と改めて天台別院とし,法華八講や念仏を修して貴賤の信仰を集め,迎講(むかえこう)や地蔵講を行い,以後京都の諸人が講を行う寺として親しまれた。

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大辞林 第三版の解説

ろくはらみつじ【六波羅蜜寺】

京都市東山区にある真言宗智山派の寺。山号は普陀落山。951年空也が十一面観音像を刻み奉安したのに始まるという。貞治年間(1362~1368)に再興され、真言宗に改宗。西国三十三か所第一七番札所。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六波羅蜜寺
ろくはらみつじ

京都市東山区轆轤(ろくろ)町にあり、真言(しんごん)宗智山(ちさん)派に属する寺。普陀落(ふだらく)山普門院と号する。本尊は十一面観音(かんのん)。西国三十三所第17番札所。951年(天暦5)悪疫流行のため、空也(くうや)が十一面観音像を刻み、洛中(らくちゅう)を引き巡って病気平癒を祈り、これを祀(まつ)って一宇を建立(963)し、西光(さいこう)寺と号したのに始まる。弟子の中信がさらに堂塔を建立していまの寺号に改め、天台別院とした。この地は、源平時代には平家の一族の邸宅が建ち並び、鎌倉時代には六波羅探題が置かれていた。このため幾度か兵火にあい、応仁(おうにん)の乱(1467~1477)にも焼失したが、豊臣(とよとみ)氏、徳川氏の帰依(きえ)によって復興した。現に本堂は室町初期の建造物で、本尊十一面観音立像(秘仏。12年ごとの辰(たつ)年に開扉)、脇侍(わきじ)の地蔵菩薩(ぼさつ)像、四天王像(以上、平安後期)、空也上人(くうやしょうにん)像(鎌倉時代)など(以上、国重要文化財)を安置している。このうち地蔵菩薩は「山送りの地蔵」「鬘掛(かずらかけ)の地蔵」として知られ、空也上人の立像は念仏を象徴した小さな阿弥陀(あみだ)仏像六体が口から出る形式のものとして有名である。そのほか、運慶・湛慶(たんけい)の自作と称する肖像彫刻や、平清盛(きよもり)の像と伝えられる僧形坐像(そうぎょうざぞう)、弘法大師(こうぼうだいし)坐像、吉祥天(きちじょうてん)立像、閻魔(えんま)王坐像(以上、国重要文化財)などがある。12月13~31日には空也踊躍(ゆうやく)念仏が行われる。[勝又俊教]

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世界大百科事典内の六波羅蜜寺の言及

【六波羅】より

…葬地である鳥辺野に近く,珍皇寺,西光寺などの寺院が建てられていた。空也が開いた西光寺は,その没後六波羅蜜寺と改称された。平安後期の1110年(天永1)平正盛は六波羅蜜寺内に阿弥陀堂を建立したが,このころから六波羅の地名が多く行われるようになった。…

※「六波羅蜜寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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