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写本画 しゃほんが

世界大百科事典 第2版の解説

しゃほんが【写本画】

写本のページに施された装飾をいう。イルミネーションillumination,ミニアチュールminiatureともいう。これには写本の本文(テキスト)の内容に即した挿絵(イラストレーション),画面の周囲などに配する抽象的文様,文章の冒頭に用いる凝った飾り頭文字(イニシャルinitial)などがある。写本画は,文字を含む比較的小さい画面をごく近接して鑑賞するところから,画面構成や色彩効果などに,大画面の絵画とは異なる特質をもつ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内の写本画の言及

【オットー美術】より

…オットー美術の源泉としては次の三つが挙げられる。(1)先行するカロリング朝美術(とりわけ写本画),(2)古代末期と初期キリスト教美術,(3)同時代のビザンティン美術(972年,オットー2世とビザンティン皇妃テオファノとの結婚などによる)。これらの伝統を消化しつつ民族色の強い表現が形成されてドイツ・ロマネスク美術の発端をなし,その影響は国外にも及んだ。…

【絵画】より

…日本の襖や屛風のような可動式の建具も,同様の意味で建築装飾の一部とみなしてよいであろう。 絵画の枠組みを決定したもう一つの要因は,写本の挿絵(写本画)である。本は,西欧では早くから冊子本形式が発達し,中国や日本では長く巻子本形式が好まれたが,冊子本は,各ページがそのまま枠組みとして機能するので,統一的画面構成が成立しやすい。…

【ビザンティン美術】より

…ガラ・プラチディアGalla Placidia廟や大聖堂(正統派)洗礼堂などは5世紀のもので,古代的感覚がまだ多少とも認められるが,6世紀にはいってサンタポリナーレ・ヌオーボ聖堂やとくにサン・ビターレ聖堂において東方的な壮麗豪華な様式が十分な成熟をとげている。なおこの時代の写本画もいくつか残っており,材料からいえばパピルスを用いた巻物風のロトゥルスrotulus(初期に多い)と,羊皮紙を重ねてとじたコデックスの両形式があるが,様式的には,古代的色彩の強いもの(《コスマスのキリスト教地誌》《ウィーン創世記》《ヨシュア画巻》など),東方的・アジア的色彩の強いもの(《ロッサーノ福音書》《ラウラ福音書》など)がある。 8~9世紀のイコノクラスムを経たのち,9世紀から12世紀にかけて第2の黄金時代が現れる。…

※「写本画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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