函館平野(読み)はこだてへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

函館平野
はこだてへいや

北海道渡島半島東部函館湾に臨む小平野。別称亀田平野大野平野函館市七飯町北斗市にまたがる。地味肥沃で道内では気候も温暖なため,元禄時代 (1688~1704) すでに水田経営が行なわれた。米のほか,ジャガイモ,果樹,野菜などの栽培が盛ん。酪農肉牛飼養も行なわれる。スギの木立ちアカマツの並木,茅ぶきの農家など北海道では珍しい景観がみられ,東北地方から北海道への漸移地帯の様相を示す。函館湾に臨む沿岸部にはセメント,石油,水産加工などの工場が立地。

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世界大百科事典 第2版の解説

はこだてへいや【函館平野】

北海道,函館市の北部と上磯町,七飯(ななえ)町,大野町に広がる平野。亀田平野,大野平野とも呼ばれる。北は七飯町峠下を頂点とし,南は函館湾に臨むほぼ三角形の形状をなし,南東部は函館市街地が立地する陸繫砂州に連なる。平野中央部の東寄りを久根別川,西寄りを大野川が南流,両河川の間には低湿な沖積地が広がり,東部および西部には段丘や扇状地が分布する。温暖で土壌も肥沃なので,古くから米作が行われ,1685年(貞享2)に開田されたと伝えられる大野町文月(ふみづき)には〈北海道水田発祥の地〉の碑がある。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔北海道〕函館平野(はこだてへいや)


北海道渡島(おしま)半島南部、函館湾に面する平野。亀田(かめだ)川・大野川の沖積(ちゅうせき)地からなり、東部と西部は段丘や扇状地が見られる。中心は函館市。亀田平野・大野平野とも。北海道の稲作先進地で、野菜・果樹栽培、酪農も盛ん。沿岸部にセメント・石油工場が立地。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

函館平野
はこだてへいや

北海道南西部、渡島半島(おしまはんとう)南端にある平野。亀田平野、大野平野ともいう。大部分は大野川などのつくる沖積地で、七飯(ななえ)町峠下(とうげした)を頂点とする二等辺三角形をなしている。東部は段丘と洪積扇状地、西部は段丘と沖積扇状地である。北海道農業の先駆地で、北斗(ほくと)市には北海道における水田発祥の記念碑があり、果樹栽培も古くから行われた。湾岸には石油精製、セメント工業が立地する。平野の中心は函館(はこだて)市。[瀬川秀良]

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