劇(読み)ゲキ

デジタル大辞泉 「劇」の意味・読み・例文・類語

げき【劇】[漢字項目]

[音]ゲキ(慣) [訓]はげしい
[学習漢字]6年
1 物の働きや程度がはげしい。「劇症・劇毒・劇薬」
2 仕事がめまぐるしい。忙しい。「劇職/繁劇」
3 芝居。「劇場・劇団・劇的/演劇・歌劇・活劇・観劇・喜劇・惨劇・史劇・新劇・悲劇」

げき【劇】

1 脚本中の役を動作とせりふで演じながら筋書きに従って場面を進行させていくもの。演劇。芝居。ドラマ。「人形劇」
2 (接尾語的に用いて)劇的な出来事。世間の人があっと驚く出来事。「業界トップの逮捕劇」「9回裏の逆転劇」
[類語]演劇・芝居・ドラマ・猿芝居

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精選版 日本国語大辞典 「劇」の意味・読み・例文・類語

げき【劇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 形動 ) はげしいこと。はなはだしいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「五家一軒、十舎一梁、劇裏店に至は、五十を結て一部と為す」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)三)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐駆豎子摘蒼耳詩〕
  3. ② 演劇。芝居。〔新らしい言葉の字引(1918)〕

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普及版 字通 「劇」の読み・字形・画数・意味

劇
常用漢字 15画

[字音] ゲキ
[字訓] はげしい

[説文解字]

[字形] 会意
(きよ)+刀。〔説文新附〕四下に「尤甚(いうじん)なり」とあり、劇甚の意。字は戲(戯)と字形が近く、劇は虎頭に扮したものを伐つ意、戲は虎頭に扮して牀に踞するものに戈(か)を加えて伐つ意。ともに軍戯の類で、軍行や狩猟のときに、予祝的な意味で行われるものであろう。その動作の劇しいことから劇甚の意となる。のちの戯劇は、そのような古儀から起こったものであろう。

[訓義]
1. 軍戯として行われる行為から、はげしい、はやい、つよい意となる。
2. はなはだしい、いそがしい、おおい。
3. 劇的な所作、演劇。
4. 戯と通じ、たわむれる。

[古辞書の訓]
〔立〕劇 ハナツ・タハブル・アツシ・ノカラシ・イトナム・キハム・イソガシ・ハゲシ・ハナハダシ・ハゲム・ソヨメク・タノシ 〔字鏡集〕劇 タハブル・スミヤカ・イタム・イサム・カスカナリ・ウチハヤシ・アツシ・イタシ・イソガシ・ハナハダシ

[熟語]
劇悪▶・劇易▶・劇飲▶・劇韻▶・劇雨▶・劇役▶・劇園▶・劇化▶・劇寒▶・劇棋▶・劇曲▶・劇語▶・劇寇▶・劇剤▶・劇司▶・劇疵▶・劇詞▶・劇事▶・劇疾▶・劇暑▶・劇場▶・劇職▶・劇人▶・劇甚▶・劇戦▶・劇賊▶・劇談▶・劇壇▶・劇地▶・劇敵▶・劇動▶・劇毒▶・劇読▶・劇難▶・劇任▶・劇煩▶・劇繁▶・劇変▶・劇旁▶・劇務▶・劇問▶・劇薬▶・劇烈▶・劇路▶・劇論▶
[下接語]
演劇・歌劇・楽劇・活劇・観劇・喜劇・戯劇・謔劇・旧劇・急劇・京劇・剣劇・国劇・雑劇・惨劇・史劇・詩劇・笑劇・新劇・寸劇・繁劇・悲劇・紛劇・忙劇・黙劇・要劇

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世界大百科事典(旧版)内の劇の言及

【演劇】より

…
【〈演劇〉という語をめぐって】
 〈演劇〉という単語は,たとえば清初に李漁が著した一種の演劇論《閑情偶寄》に用例がみられるように中国語起源であるが,日本語として用いられるようになったのは明治以後,西洋芸術の一表現様態(ジャンル)を前提にしてである。諸橋轍次《大漢和辞典》によれば,〈作者の仕組んだ筋書に本づき,役者が舞台で種々の扮装をなし,種々の言動を看客の前に演ずる芸術。…

※「劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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