(読み)げき

精選版 日本国語大辞典 「劇」の意味・読み・例文・類語

げき【劇】

〘名〙
① (形動) はげしいこと。はなはだしいこと。また、そのさま。
江戸繁昌記(1832‐36)三「五家一軒、十舎一梁、劇裏店に至は、五十を結て一部と為す」 〔杜甫‐駆豎子摘蒼耳詩〕
演劇芝居。〔新らしい言葉字引(1918)〕

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デジタル大辞泉 「劇」の意味・読み・例文・類語

げき【劇】[漢字項目]

[音]ゲキ(慣) [訓]はげしい
学習漢字]6年
物の働きや程度がはげしい。「劇症劇毒劇薬
仕事がめまぐるしい。忙しい。「劇職繁劇
芝居。「劇場劇団劇的演劇歌劇活劇観劇喜劇惨劇史劇新劇悲劇

げき【劇】

脚本中の役を動作とせりふで演じながら筋書きに従って場面を進行させていくもの。演劇。芝居。ドラマ。「人形
(接尾語的に用いて)劇的な出来事世間の人があっと驚く出来事。「業界トップの逮捕」「9回裏の逆転
[類語]演劇芝居ドラマ猿芝居

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【演劇】より


【〈演劇〉という語をめぐって】
 〈演劇〉という単語は,たとえば清初に李漁が著した一種の演劇論《閑情偶寄》に用例がみられるように中国語起源であるが,日本語として用いられるようになったのは明治以後,西洋芸術の一表現様態(ジャンル)を前提にしてである。諸橋轍次《大漢和辞典》によれば,〈作者の仕組んだ筋書に本づき,役者が舞台で種々の扮装をなし,種々の言動を看客の前に演ずる芸術。…

※「劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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