日本歴史地名大系 「加茂岩倉遺跡」の解説
加茂岩倉遺跡
かもいわくらいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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島根県雲南(うんなん)市加茂町岩倉にある遺跡。1996年(平成8)10月、林道工事中、39個の銅鐸(どうたく)が不時発見された。急峻な山に挟まれた岩倉川の最上流、奥も奥、その急斜面にわずかな平坦(へいたん)面をつくり埋納されていた。1999年国指定史跡となり、同年、出土した39個の銅鐸も一括して国の重要文化財に指定され、2008年(平成20)には国宝に指定された。銅鐸はすべて「聞く銅鐸」とよばれる古い銅鐸であるが、それぞれに時間差があり、一時に鋳造されたものではない。多くは大鐸の中に小鐸を入れた状況で埋められていた。39個中には同じ鋳型で鋳造した銅鐸が3組あり、別に和歌山・奈良・大阪・兵庫・徳島・福井・鳥取県下の銅鐸と同じ鋳型、類似した鋳型でつくられたものがあり、鋳造地を島根に求めるか近畿地方に求めるかの論議をよんでいる。含まれる絵画銅鐸の絵が従前の銅鐸絵画とは趣きが異なるとする説もあるが画題、画法は異ならない。鐸鈕(たくちゅう)のX字状の刻文も注目される。本遺跡の北西3キロメートルに銅剣358本、銅矛16本、銅鐸6個を出した出雲(いずも)市斐川町神庭(ひかわちょうかんば)の荒神谷(こうじんだに)遺跡があり、また東南1.5キロメートルには「景初三年」銘の三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が出土した神原(かんばら)神社古墳がある。ともに出雲の勢威を示す文物といえる。
[水野正好]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
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