コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

紅柱石 こうちゅうせきandalusite

翻訳|andalusite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

紅柱石
こうちゅうせき
andalusite

Al2SiO5 。斜方晶系に属する重要な変成鉱物。柱状結晶 (大部分が正方柱) 。硬度 6.5~7.5,比重 3.13~3.16。赤,紫,灰,黄,緑色など。ケイ線石 (斜方晶系) および藍晶石 (三斜晶系) と同質多形。これらの Al2SiO5 鉱物は,それぞれ一つの稜を共有するアルミニウム-酸素八面体の連続した鎖から成り,鎖と鎖の間はケイ素,アルミニウムにより結合されている。鎖の間に入るアルミニウムは,藍晶石では配位数6,紅柱石では配位数5,ケイ線石では配位数4。紅柱石は低温低圧領域で安定。加圧により藍晶石あるいはケイ線石に,昇温によりケイ線石あるいはムル石+石英に転移。圧力の低い広域変成岩または接触変成岩中に産する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

紅柱石【こうちゅうせき】

アルミニウムのケイ酸塩鉱物。淡紅,紫,緑,黄または灰色の柱状結晶。泥質岩起源の接触変成岩やペグマタイト中などに産する。組成はAl2SiO5で,ラン晶石ケイ線石とは多形の関係。斜方晶系。硬度6.5〜7.5。比重3.15。へき開完全。高級耐火材として利用する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

こうちゅうせき【紅柱石 andalusite】

化学組成Al2SiO5。Al3+を置換してFe3+,Mn3+が入ることがある。斜方晶系に属し,ほぼ正方形の断面をもつ柱状結晶をなす鉱物。へき開は{110}に完全。色は白,桃,茶,緑など変化に富み,ガラス光沢をもつ。比重3.1~3.2,モース硬度7.5。ケイ線石ラン晶石とは多形の関係にある。三つの多形相の安定関係はほとんど温度と固相圧力のみに支配され,変成作用の温度・圧力条件を知るための手がかりとなる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

こうちゅうせき【紅柱石】

アルミニウムのケイ酸塩鉱物の一。斜方晶系。桃色または赤褐色のガラス光沢があり、柱状を示すことが多い。接触変成岩中に産する。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紅柱石
こうちゅうせき
andalusite

正方柱に近い柱状結晶をなすほか、柱状ないし繊維状結晶の集合体あるいは塊状で産する鉱物。泥質岩起源の接触変成岩によくみられる。またアルミニウムに富む片麻(へんま)岩や結晶片岩中にも産する。そのほか、花崗(かこう)岩ペグマタイト中、気成鉱床中、熱水交代型の粘土鉱床中にみられる。分解して白雲母(しろうんも)を生じることがよくある。変種に空晶石がある。紅柱石は珪線(けいせん)石、藍晶(らんしょう)石と同質異像をなし、変成鉱物としては、低温低圧領域で安定である。英名は産地であるスペインのアンダルシアAndalusiaにちなんで命名され、和名は外観によるものである。[松原 聰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の紅柱石の言及

【鉱物】より

…このほかには産地名による場合がある。スペインのアンダルシア地方の産出鉱物であることによる紅柱石の英名andalusiteや,日本の阿武隈石の例などがあげられる。また人名に由来する例もあり,著名鉱物研究者を記念してその名前を用いる場合,例えば小藤石などの例がある。…

※「紅柱石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

紅柱石の関連キーワード紅柱石(データノート)角閃石ホルンフェルス相輝石ホルンフェルス相ケイ線石(珪線石)アンチストレス鉱物ラン晶石(藍晶石)ケイ(珪)酸塩鉱物パッキング指数ケイ(珪)線石ラン(藍)晶石オリーブ銅鉱阿武隈変成帯空晶石粘板岩ロエスタイト紅柱石花崗岩珪酸塩鉱物結晶化系列領家変成帯コランダムガラス光沢

今日のキーワード

グランピング

「グラマラス(Glamorous)」と「キャンピング(Camping)」を掛け合わせた造語で、ホテル並みの設備やサービスを利用しながら、自然の中で快適に過ごすキャンプのこと。従来型のキャンプとは一線を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android