取持(読み)トリモチ

デジタル大辞泉 「取持」の意味・読み・例文・類語

とり‐もち【取(り)持(ち)】

両者の間に立って仲を取り持つこと。仲立ちをすること。また、その人。「意中の人との取り持ちを頼む」
人をもてなすこと。接待。「客の取り持ちがうまい」
[類語]仲介取り持つ橋渡し仲立ち媒介取り次ぐ介する世話口利き口入れ口添え肝煎きもい斡旋あっせん周旋紹介仲買媒酌お節介仲裁調停架け橋渡りを付ける引き合わせる中に立つ間に立つ取り成す

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精選版 日本国語大辞典 「取持」の意味・読み・例文・類語

とり‐もち【取持】

  1. 〘 名詞 〙
  2. なかをとりもつこと。とりなし。周旋。また、その人。仲人。とりもちにん。
    1. [初出の実例]「只見方取持にて備州見参候」(出典:上杉家文書‐(年未詳)(室町後)一一月二四日・福阿彌陀仏出状)
  3. 人をもてなすこと。接待。
    1. [初出の実例]「とのも、〈略〉いといみじき御心まどひに、よろづもしり給はず。とりもち、はかばかしききんだちなどもおはせねば」(出典:有明の別(12C後)三)

とり‐もし【取持】

  1. 動詞「とりもつ(取持)」の連用形「とりもち」の上代東国方言。
    1. [初出の実例]「白玉を手に刀里母之(トリモシ)て見るのすも家なる妹をまた見てももや」(出典万葉集(8C後)二〇・四四一五)

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