取成す(読み)トリナス

デジタル大辞泉 「取成す」の意味・読み・例文・類語

とり‐な・す【取(り)成す/執(り)成す】

[動サ五(四)]
対立する二者の間に立って、事態が好転するようにうまくとりはからう。また、その場の気まずい雰囲気をうまくまとめる。「座を―・す」
なかだちをする。仲介する。「面会できるよう―・す」
手に取って別の物に変える。
湯津爪櫛ゆつつまぐしにその童女を―・して」〈・上〉
取り沙汰する。
「作りごとめきて―・す人ものし給ひければ」〈夕顔
実際とは違うように振る舞う。
「思はぬ人を思ふ顔に―・す言の葉多かるものと」〈総角
調子を合わせる。
「あまり情にひきこめられて、―・せば、あだめく」〈帚木
[可能]とりなせる
[類語]仲介取り持つ橋渡し仲立ち媒介取り次ぐ介する世話取り持ち口利き口入れ口添え肝煎きもい斡旋あっせん周旋紹介仲買媒酌お節介仲裁調停架け橋渡りを付ける引き合わせる中に立つ間に立つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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