デジタル大辞泉 「受身」の意味・読み・例文・類語 うけ‐み【受(け)身】 1 攻撃されて、もっぱら防ぐ立場にあること。「鋭い追及にあって受け身に回る」2 他から働きかけられるだけで、こちらからは積極的に出ない、消極的な態度・ようす。「受け身の学習は自分のためにならない」3 柔道で、投げられたり倒されたりした際、けがをしないように腕で床を打ったりして衝撃をやわらげて倒れる方法。「受け身をとる」4 文法で、主語が他からの動作・作用を受ける意を表す言い方。文語では、動詞の未然形に助動詞「る」「らる」(古くは「ゆ」「らゆ」)、口語では助動詞「れる」「られる」を付けて言い表す。受動態。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「受身」の意味・読み・例文・類語 うけ‐み【受身】 〘 名詞 〙① 攻撃されて、防ぐ立場になること。攻撃に対して守る態勢をとること。うけだち。うけかた。[初出の実例]「ひかば付入る請身の勝」(出典:浄瑠璃・信州川中島合戦(1721)五)② 他からの力を身に受けること。[初出の実例]「どう突請身(ウケミ)は五臓金鉄にや有ん」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)放屁論後編)③ ( 形動 ) 自分から積極的に出ないで、他からの働きかけを受けること。消極的なさま。受動的。[初出の実例]「受身の私徳を以て世の文明を助け」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉三)④ 柔道、相撲などで、投げられた場合や自分から倒れるとき、苦痛をやわらげ、けがを防ぐために用いるわざ。⑤ 文法用語。ある動作、作用について、それを受けるものを主語として述べること。受動態。所相。〔語法指南(1889)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「受身」の意味・わかりやすい解説 受身うけみ 柔道の基本動作の一つ。相手から投げられたり、倒されたり、自分で倒れたりした場合に、自分の身体を安全に扱う方法である。とくに、投げ技においては受身の練習から始めることが効果面と安全面からたいせつである。受身を習得することによって、身体の自在な動きや投げ技の上達がなされ、柔道技能全体を伸ばすことができる。なお、受身には、後方へ倒れる場合の後ろ受身、側方へ倒れる場合の横受身、前方に倒れる場合の前受身の3種がある。[竹内善徳][参照項目] | 柔道 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「受身」の意味・わかりやすい解説 受身うけみ 柔道で,相手からどのように投げられても,また自分で倒れても,安全に身体を制御できる方法。けがを防ぎ,楽に倒れる基本動作であるが,同時に技全体の上達も助ける。柔道の練習は受身の修得から始まるが,その場合うしろ受身,横受身,前受身の順で行ない,最初は低い姿勢から穏やかに始め,次第に早く,強く,かつ姿勢を高め,さらには前後左右へ移動して行なうなど程度を高めて完全な受身にする。 受身うけみ 「受動態」のページをご覧ください。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の受身の言及 【柔道】より … 柔道の技を身につける場合にまずたいせつなのは,基本をしっかり練習することである。基本には,礼法,姿勢,組み方,移動のしかた,体さばき,崩し,作り,掛け,受身などがある。柔道は〈礼に始まり礼に終わる〉といって礼法をたいせつにするが,礼法には立礼と座礼がある。… ※「受身」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by