(読み)コ

デジタル大辞泉 「呼」の意味・読み・例文・類語

こ【呼】[漢字項目]

[音](漢) [訓]よぶ
学習漢字]6年
声をかける。よぶ。「呼応指呼疾呼大呼点呼連呼
大声を出す。さけぶ。「呼号歓呼
名づける。「呼称称呼
息を吐く。「呼気呼吸
[名のり]おと・こえ
難読嗚呼ああ

こ【呼】

call電話網などの通信回線における接続のこと。主に音声通信にかかわるものを指す。→呼制御

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「呼」の意味・読み・例文・類語

よび【呼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「よぶ(呼)」の連用形名詞化 )
  2. 呼ぶこと。迎えること。招待すること。
    1. [初出の実例]「かみのたちより、よびにふみもてきたなり」(出典:土左日記(935頃)承平四年一二月二五日)
  3. 歌舞伎で、俳優が姿を見せず、声だけ出すこと。幕切れごとに次の幕の主な出演者の名を告げる場合や、揚幕の内から、使者殿様などの出を大声で呼び立てる場合などがある。
    1. [初出の実例]「呼び勅使』トはしがかりにていふ」(出典:歌舞伎・毛抜(1742))

よばわりよばはり【呼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「よばわる(呼)」の連用形の名詞化 )
  2. 大声でよぶこと。よばわること。よばり
  3. 人を表わす語に付けて用い、その名で、または、そう決めつけて呼ぶことを表わす。よばり。
    1. [初出の実例]「俺を泥棒呼ばはりをひろぐか」(出典:歌舞伎・男伊達初買曾我(1753)五)

よば‐れ【呼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「よばれる(呼━)」の連用形の名詞化 ) 呼ばれること。馳走されること。およばれ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「呼」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

[字音]
[字訓] よぶ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は乎(こ)。乎は呼の初文。乎は板上に遊舌を結びつけた鳴子板の形。もと神を呼ぶときに用いた。〔説文〕二上に「息を外(は)くなり」とし、〔段注〕にこの字を呼招の意に用いるのは誤りであるとするが、乎の繁文とみてよい。乎を助詞介詞に用い、字が分化したのである。

[訓義]
1. よぶ、さけぶ、となえる。
2. 感動詞、ああ。
3. はく、息をはく。
4. 罅(こ)と通じ、さける、すきま、きず。

[古辞書の訓]
立〕呼 ア・アハレナリ・ヨバフ・アヤシ・メス 〔字鏡集〕呼 メス・ヨバフ

[語系]
呼・xaは同声。みな乎haより分化した字である。・歔xia、吁xiuaも同系の語。強く息を吐くような声をいう。

[熟語]
呼飲・呼・呼応・呼喊・呼気・呼翕・呼吸・呼・呼・呼叫・呼洶・呼見呼控・呼嗟・呼爾・呼呼召・呼嘯呼嵩呼声・呼倩・呼噪呼天呼舞・呼抃呼門・呼・呼弄
[下接語]
烏呼・嗚呼・喚呼・歓呼・呼・叫呼・驚呼・喧呼・号呼・指呼・疾呼・召呼・倡呼・称呼・嘯呼・吹呼・酔呼・嵩呼・大呼・長呼・点呼・伝呼・遥呼・累呼・連呼

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【呼量】より

…電気通信網設計における通信量を表す尺度の一つである。通信網設計においては個々の通信要求(これを呼という)の情報内容は直接的には問題にならず,むしろ各呼が通信設備をどれだけの時間占有するかが問題になる。そこで通信トラヒック量は,次式のように呼の処理のために通信システムがどれだけ回線(あるいは通信機器)を保留したかを示す総延べ時間で表される。…

【トラヒック】より

…電気通信網内を流れる個々の通信あるいは通信要求を呼(〈こ〉あるいは〈よび〉)といい,呼の流れの総体を通信トラヒックあるいは単にトラヒックという。通信網においては呼は多数の通信端末から確率的に生起する。…

【トラヒック】より

…電気通信網内を流れる個々の通信あるいは通信要求を呼(〈こ〉あるいは〈よび〉)といい,呼の流れの総体を通信トラヒックあるいは単にトラヒックという。通信網においては呼は多数の通信端末から確率的に生起する。…

※「呼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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