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唐宋八家文 とうそうはっかぶんTang-song bajia-wen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

唐宋八家文
とうそうはっかぶん
Tang-song bajia-wen

中国の散文選集。正しくは『唐宋八家文読本』。清の沈徳潜 (しんとくせん) の編。 30巻。乾隆4 (1739) 年成立。唐,宋2代の散文作家,韓愈柳宗元欧陽修蘇洵 (そじゅん) ,蘇軾 (そしょく) ,蘇轍 (そてつ) ,曾鞏 (そうきょう) ,王安石ら8人の散文を選び集めたもの。この8人を総称して「唐宋八大家」と呼び,彼らの文章を古文の模範として選集を編む試みは,明の茅坤 (ぼうこん) の『唐宋八大家文鈔』 (164巻) をはじめ早くから行われた。本書はそれらからさらに精選し,各編に主意,大意,諸家の評釈を付して初学者にも便利なように編集したもので,古文の教科書として広く流布し,単に「唐宋八家文」といえば本書をさすほど一般化した。日本にも江戸時代に伝わり,頼山陽がさらに評釈を加えるなど,多くの復刻本,注釈書が出されて流行し,現在でも用いられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

とうそうはっかぶん【唐宋八家文 Táng Sòng bā jiā wén】

中国,唐宋の古文の名文集の書名。普通は清の乾隆期の詩文作家,沈徳潜(しんとくせん)の編集した《唐宋八家文読本》を指す。正しくは《唐宋八大家文読本》といい,全30巻から成る。しかしこの沈徳潜本の成立までに明の茅坤(ぼうこん)の《唐宋八大家文鈔》と清の儲欣(ちよきん)の《唐宋十大家全集録》があり,しだいに《読本》の唐の韓愈,柳宗元,宋の欧陽修,蘇洵(そじゆん),蘇軾(そしよく)(東坡),蘇轍(そてつ),曾鞏(そうきよう),王安石に定着したのである。

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