嘉田由紀子(読み)カダユキコ

デジタル大辞泉の解説

かだ‐ゆきこ【嘉田由紀子】

[1950~ ]政治家。埼玉の生まれ。京都大学を卒業後、琵琶湖の環境に関する研究者などを経て、大学教授となる。平成18年(2006)、滋賀県南部での東海道新幹線新駅建設の中止を公約して同県知事選に当選。平成24年(2012)、衆議院議員選挙に向けて「卒原発」を訴えて日本未来の党を結成し、代表となった。

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百科事典マイペディアの解説

嘉田由紀子【かだゆきこ】

環境社会学者,政治家。滋賀県知事(2006年―2014年)。埼玉県本庄市出身。京都大学農学部卒業。同大学院農学研究科博士課程修了,琵琶湖研究所所員として,琵琶湖周辺の農村生活や環境の調査研究を続ける。農学博士。京都精華大学人文学部教授,滋賀県立琵琶湖博物館研究顧問。2006年滋賀県知事選挙に〈もったいない〉という言葉を掲げて,新幹線駅の建設凍結,ダムの凍結・見直し,廃棄物処分場の中止などを訴え立候補,当選を果たす。2010年再選。2011年3月の福島第一原発事故後,隣接する福井県の大飯原発関西電力)の再稼働問題で,関西圏の飲料水など水資源の中心を担う琵琶湖の重要性を強調して,橋下徹大阪府知事(当時)らとともに関西電力に対して再稼働に慎重な姿勢を求めた。2012年11月,衆議院選挙をにらんで小沢一郎と連携し新党日本未来の党を結成,小沢は自身が代表を務める〈国民の生活が第一〉を離党,党を解党して合流させることを決定,嘉田が日本未来の党代表に就任した。原発の段階的な削減を主張する〈卒原発〉を唱える日本未来の党は,嘉田の環境学者・政治家としての環境問題への取り組みへの信頼感から,3.11福島第一原発事故以降,高まりを見せていた脱原発・反原発運動の国政レベルの結集点になることが期待された。しかし,2012年12月の衆議院選挙では原発問題は重要争点化せず,多党乱立のなか選挙対策の準備不足,嘉田・小沢連携への批判などと相まって,解散前議席61を大きく割り込む9議席の当選にとどまり惨敗に終わった。選挙後,小沢との対立が鮮明となり嘉田は離党,阿部知子(衆議院議員,前社民党)らと新党・〈日本未来の党〉を結成,小沢らは旧日本未来の党を〈生活の党〉と改称した。2012年12月,政党代表と知事の兼職解消を求める県議会の議決を受け党代表を辞任した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

嘉田由紀子 かだ-ゆきこ

1950- 昭和後期-平成時代の農学者,政治家。
昭和25年5月18日生まれ。昭和56年滋賀県庁に入庁,57年琵琶湖研究所(現・琵琶湖環境科学研究センター)研究員。平成12年京都精華大教授。18年新幹線新駅の建設の凍結などを訴えて滋賀県知事となり,新幹線新駅,産廃処理施設,ダム事業の凍結・見直しをすすめた。20年元京大教授の農学者・嘉田良平と離婚。24年「卒原発」を訴えて新党「日本未来の党」を立ち上げ代表となったが衆議院議員総選挙で大きく議席を減らす。25年代表を辞任。埼玉県出身。京大卒。

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