国家緊急権(読み)こっかきんきゅうけん

デジタル大辞泉の解説

こっかきんきゅう‐けん〔コクカキンキフ‐〕【国家緊急権】

戦争や大規模災害など平時の統治機構では対処できない非常事態が発生したとき、国家存立を維持するために国家権力憲法の一時停止などの非常措置をとる権限日本国憲法では国家緊急権の規定は存在しないと考えられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

こっかきんきゅうけん【国家緊急権 Staatsnotrecht[ドイツ]】

戦争,内乱天災地変等の緊急事態にあたって,通常の統治体制ではそれに対処できないとして,国家と憲法の存立を維持するため行使される特別の権力。国家緊急権の発動によって,通常,権力の集中と立憲主義(憲法による権力の拘束)の一時的停止が行われる。そのため,人権に対して特別の制限が課されることが多い。国家緊急権は,とられる措置の強さに応じて,三つに区別できる。第1に,通常の統治体制に限られた修正を加える場合である。

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世界大百科事典内の国家緊急権の言及

【緊急事態】より

…一般的には,戦争,内乱,天災地変等の事態が,通常の統治体制ではそれに対処できないと考えられる場合をさし,非常事態ともいう。このような事態に対処するための特別の権力を,国家緊急権と呼ぶ。明治憲法は緊急事態に対処するために,〈緊急勅令〉(8条),〈戒厳令〉(14条),〈非常大権〉(31条),〈財政上の緊急処分〉(70条)の措置を定めていた。…

※「国家緊急権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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