デジタル大辞泉
「埋もれる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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うずも・れるうづもれる【埋】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]うづも・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 - ① 土や雪などに覆われて見えなくなる。また、物に深く入り込んで隠れる。
- [初出の実例]「たちかこめりしもののふ、くづるる山にうづもれて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
- 「常よりもしの屋の軒ぞうづもるるけふは都に初雪やふる〈瞻西〉」(出典:新古今和歌集(1205)冬・六五八)
- ② 物や人などで場所がいっぱいになる。
- [初出の実例]「池もみくさにうづもれたれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
- ③ ( ①の比喩的な用法 ) 人に知られない状態にある。
- (イ) 表立たない所に引っ込んでいる。
- [初出の実例]「さるあづま方のはるかなる世界にうづもれて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)
- (ロ) 物事や、人のほんとうの面がむなしく人に知られずにいる。
- [初出の実例]「あしき事よき事を思ひ知りながらうづもれなむもいふかひなし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
- 「筋目をただし時に埋(ウヅモ)れし人にはかぎらず」(出典:浮世草子・俗つれづれ(1695)四)
- ④ ( ①の比喩的な用法 ) 悲しみ、絶望などの気持に身を任せる。
- [初出の実例]「放肆(ほしいまま)な絶望に埋没(ウヅモ)れるの外は無かった」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉一五)
埋もれるの語誌
「うずもれる」と「うもれる」には、「うずめる」と「うめる」の違い(→「うずむ(埋)」の語誌)と同様の差異が元来はあったと見られる。しかし、この両者は、「うずめられるもの」「うめられるもの」が主語になる表現であるため、結果としては同じことになり、ほとんど同義として使われる。→「うずまる(埋)」の語誌
うも・れる【埋】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]うも・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 平安以後「むもる」と表記されることが多い ) - ① 土、雪などの中にはいって見えなくなる。また、他の物におおわれて見えなくなる。うずもれる。うもる。
- [初出の実例]「大に地震る〈略〉時に伊予の温泉没(ウモレ)て出でず」(出典:日本書紀(720)天武一三年一〇月(北野本訓))
- ② ( ①の比喩的な用法 ) 表立たないで引っこんでいる。うずもれる。
- (イ) ひかえめである。引っ込み思案である。
- [初出の実例]「年頃かくむもれてすぐすに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
- (ロ) 陰気である。はればれしない。ふさいでいる。
- [初出の実例]「登花殿のむもれたりつるに、はればれしうなりて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)
- (ハ) 物事や人の価値などがむなしく人に知られずにいる。
- [初出の実例]「爺(とと)さんの怨を復(かへ)し、埋(ウモ)れし家を起さんと」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)三)
埋もれるの語誌
「うずもれる」との違いについては、「うずもれる(埋)」の語誌参照。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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埋もれる
日本のテレビドラマ。2014年3月、WOWOWにて放映。2012年、第6回WOWOWシナリオ大賞を受賞した香坂隆史の脚本「愛の告発」の映像化。出演:桐谷健太、国仲涼子、斉木しげるほか。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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