デジタル大辞泉
「埋まる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
うま・る【埋】
- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
- ① くぼんだ所やあいている所がいっぱいにつまる。ふさがる。
- [初出の実例]「大手の堀一重(ひとへ)は、死人に埋(ウマ)りて平地になる」(出典:太平記(14C後)七)
- 「すひがらで埋(ウマ)った火鉢」(出典:花冷え(1938)〈久保田万太郎〉一)
- ② ( ①の比喩的な用法 ) 足りない分が補われる。損失の埋め合わせがつく。補填(ほてん)される。
- [初出の実例]「どうしても五十両の穴は埋(ウマ)らぬ事と見ゆれども」(出典:滑稽本・古朽木(1780)四)
- ③ ( ①の比喩的な用法 ) 苦労してそのかいがある。労力と報酬がつり合う。割に合う。多く打消の助動詞「ない・ぬ」を付けて用いる。→うまらない・うまらぬ。
- [初出の実例]「どけへいっても、色男一疋の役はしてくる男だ。何手めへの顔をふむには、て間隙(ひま)は入らねへ。跡でうまるめへぞよ」(出典:洒落本・通言総籬(1787)二)
- ④ 土や雪などにおおい隠される。
- [初出の実例]「段々雪に積(つも)られて、二里も行くと最(も)う骸(からだ)は埋(ウマ)るはナ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)
埋まるの語誌
→「うずまる(埋)」の語誌
うずま‐・るうづま‥【埋】
- [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 四段活用動詞「うずむ(埋)」の未然形に、受身を表わす助動詞「る」の付いたもの ) 埋められる。うずもれる。
- [初出の実例]「はる風の花の吹雪にうづまれてゆきもやられぬ志賀の山みち」(出典:山家集(12C後)上)
- [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
- ① 土や雪などにおおわれる。
- [初出の実例]「ミチガ ユキデ udzmaru(ウズマル)」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
- ② 物や人で場所がいっぱいになる。
- [初出の実例]「陽成院の山は人で以て埋(ウヅ)まっちまった」(出典:落語・無学者論(1894)〈禽語楼小さん〉)
埋まるの語誌
( 1 )[ 二 ]は、受身形である[ 一 ]が、四段活用「うまる」との関係から、同じ四段活用に転じたものと見られる。
( 2 )「うずまる」「うまる」の違いは、「うずめる」「うめる」の差異(→「うずむ(埋)」の語誌)と同様である。
( 3 )「うずもれる」とは、ほぼ同義と見られるが、「うずもれる③」の意味にはほとんど使わない。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 