(読み)ルイ

デジタル大辞泉 「塁」の意味・読み・例文・類語

るい【塁〔壘〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]ルイ(呉)(漢) [訓]とりで
土などを積み重ねて防御とした陣地。とりで。「塁壁堅塁孤塁城塁土塁堡塁ほうるい
野球で、ベース。「塁審一塁残塁出塁走塁盗塁満塁
[名のり]かさ・たか

るい【塁】

土を積み重ねてつくった構築物。とりで。「を守る」
野球で、走者が得点するために順に通過し、触れなければならない地点。一塁・二塁・三塁・本塁四つがある。ベース。「に出る」「を盗む」
[類語]要塞防塞堡塁土塁防塁本塁孤塁堅塁城塞バリケード

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塁」の意味・読み・例文・類語

るい【塁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. とりで。塞(さい)
    1. [初出の実例]「使之戒勅繕修常如虜兵上レ塁」(出典新論(1825)守禦)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐文公一二年〕
  3. 野球で、ベースのこと。
    1. [初出の実例]「塁に満ちてゐる走者を」(出典:学生時代(1918)〈久米正雄〉選任)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「塁」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)壘
人名用漢字 18画

[字音] ルイ
[字訓] とりで・かさねる・つづく

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字は壘に作り、(るい)声。〔説文〕十三下に、「軍壁なり」とあり、軍営の土壁をいう。〔礼記、曲礼上〕「四郊に壘多きは、此れ・大夫の辱なり」とみえる。出丸を塁城、その塁壁に迫ることを「壘をす」という。

[訓義]
1. とりで、軍営の土壁。
2. かさねる、つむ、土をつむ、石をつむ。
3. つづく、つらなる、土壁などがつらなる。
4. (るい)と通じ、つらなる。

[古辞書の訓]
名義抄〕壘 カサナレリ・タタム・ソコ・カサナル 〔立〕壘 ソコナリ・カサヌ・ソコ・カサナル・ミゾ・タタム・ツツム・ツモル 〔字鏡集〕壘 ツム・カベ・ソコ・タタム・ホソキ・ツヒヂ・カサナレリ

[語系]
壘・・縲・liuiは同声、ものをかさね、つづく意がある。累()liuaiも声義が近い。

[熟語]
塁垣・塁和塁塊・塁口・塁合塁砦塁柵塁塹塁舎・塁・塁城塁培・塁壁・塁門塁塁
[下接語]
鬱塁・営塁・魁塁・玉塁・軍塁・険塁・堅塁・孤塁・故塁・高塁・柵塁・残塁・峭塁・城塁・石塁・賊塁築塁・長塁・敵塁・土塁・抜塁・壁塁・辺塁・堡塁・本塁・摩塁

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android