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きょうviṣaya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


きょう
viṣaya

仏教用語。視覚 (眼) ,聴覚 (耳) ,嗅覚 (鼻) ,味覚 (舌) ,全身体的覚 (身) ,心の感覚 (意) の6種の知覚器官 (六識 ) によって知覚される対象のことで,それぞれ,形 (色) ,音声 (声) ,匂い (香) ,味 (味) ,接触されるもの (触) ,考えられるもの (法) をいう (→六境 ) 。


さかい

群馬県南東部,伊勢崎市南東部の旧町域。利根川左岸にある。 1889年町制。 1955年采女村,剛志村,島村の3村と合体。 1957年世良田村の一部を編入。 2005年伊勢崎市,赤堀町,村と合体して伊勢崎市となる。中心集落の境は日光例幣使街道宿場町で2,7の日を市日とする六斎市が立ち,繭,生糸絹織物の取り引きで繁栄した。利根川沿いの平塚は銅街道の終点で,足尾の銅,米,雑穀の積み替え河岸であった。繊維,電気機器,自動車部品などの工場がある。太田市埼玉県本庄市などへの通勤者も多い。9世紀の官衙跡,十三宝塚遺跡 (国指定史跡) がある。

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デジタル大辞泉の解説

きょう〔キヤウ〕【境】

場所。地域。土地。「無人の
心の状態。境地。「無我のに入る」
環境。境遇。
「誰しも―には転ぜらるる習いなり」〈露伴・露団々〉
仏語五官および心の働きにより認識される対象。六根の対象の、色・声・香・味・触・法の六境をいう。境界(きょうがい)。

きょう【境】[漢字項目]

[音]キョウ(キャウ)(呉) ケイ(漢) [訓]さかい
学習漢字]5年
〈キョウ〉
土地の区切り目。さかい。「境界越境国境四境
一定の区切られた場所。「異境環境仙境秘境辺境魔境
置かれた状態。「境涯境遇境地佳境逆境苦境順境心境進境老境
仏教で、認識の対象となる世界。「六境
〈ケイ〉社寺などの外囲い。「境内
〈さかい(ざかい)〉「境目県境国境地境潮境見境
[難読]海境(うなさか)

さかい〔さかひ〕【境/界】

土地と土地との区切り。境界。「隣との―」「県―」
ものとものとが接する所。また、ある状態と他の状態との分かれ目。区切り目。境目。「空と海との―」「生死の―をさまよう」→境する
ある範囲の内。地域。場所。また、境遇。
「身体を安逸の―に置くという事を文明人の特権のように考えている彼は」〈漱石明暗
心境。境地。
「―に入りはてたる人の句は、此の風情のみなるべし」〈ささめごと

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世界大百科事典 第2版の解説

さかい【境】

堺とも書く。あらゆる事物や空間を区切るさまざまな仕切り(境界)。歴史上,境は原始社会から現代に至るまで,小は家と家の境,耕地と耕地の境などから,大は国郡などの行政区分上の境や国境まで普遍的に存在する。 日本の古代では,山や川などの天然・自然の境界物が基本的な境とされていた。《出雲国風土記》に登場する国堺・郡堺の記載50例(重複を含む)をみると,山が15例,水源1例,川が10例であり,さらに埼3例,浜1例,江1例を加えれば,国郡の堺の7割が自然の境界だった。

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大辞林 第三版の解説

きょう【境】

区切られた場所。 「無人の-を行く」 「斯かかる-にはふさはしい物語り/続風流懺法 虚子
心の状態。 「無我の-」
〘仏〙 人間の感覚器官と心の認識能力の対象。眼・耳・鼻・舌・身・意の六根それぞれによって認識される色・声しよう・香・味・触・法の六境。境界きようがい

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日本の地名がわかる事典の解説

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


さかい

群馬県南東部、佐波(さわ)郡にあった旧町名(境町(まち))。現在は伊勢崎(いせさき)市の南東部を占める地区で、利根(とね)川分流の広瀬川および利根川に臨む。旧境町は1889年(明治22)町制施行。1955年(昭和30)采女(うねめ)、剛志(ごうし)、島の3村と合併。1957年世良田(せらだ)村の一部を編入。2005年(平成17)伊勢崎市に合併。東武鉄道伊勢崎線、国道17号(上武(じょうぶ)道路)、354号が通じる。中心集落の境の地名は、かつて佐位(さい)・新田(にった)両郡の境界にあったことから名づけられ、江戸時代の日光例幣使(にっこうれいへいし)街道の宿場町、繭(まゆ)・生糸(きいと)の市場町として発達、いまは境北部工業団地なども造成され、繊維工業、電気機器製造業が盛んである。利根川北岸の平塚(ひらつか)は、江戸時代の銅(あかがね)街道の終点で、足尾(あしお)銅山生産の御用銅の積出し河岸(かし)(河港)としてにぎわった。上武士(かみたけし)の「赤椀節(あかわんぶし)」は樽(たる)に赤椀を添えて歌う八木節(やぎぶし)の一種。伊与久(いよく)にある十三宝塚遺跡は国指定史跡。[村木定雄]
『『境町歴史資料』全5巻(1957~1964・境町)』

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世界大百科事典内のの言及

【六境】より

…仏教では,認識作用の対象(対境)を〈境(きよう)〉という。認識する感覚器官とその働きを合わせて〈根(こん)〉といい,眼(げん)(見る),耳(に)(聞く),鼻(び)(嗅ぐ),舌(ぜつ)(味わう),身(しん)(触れる)の五根にはそれぞれ対応する対象があり,それらを順次に色境(しききよう)(いろ・かたち),声境(しようきよう)(声や音),香境(こうきよう)(香りや臭気),味境(みきよう)(甘・辛などの味),触境(しよくきよう)(触覚による冷・暖,堅・軟など)の五境とする。…

【境相論】より

…堺相論とも書く。中世の成立期から顕著になり,近世初頭まで繰り返された所領などの境界をめぐる紛争。中世成立期,とくに11,12世紀になると,山野河海の開発,荒廃田畠の再開発などが活発化し,荘,保,別符,名などの多くの中世的所領が,内部に中世的な〈村〉を生み出しながら成立してきた。…

【塚】より

…山岳信仰との関連でいえば,富士信仰や出羽三山(でわさんざん)信仰に代表されるごとく,その山岳を遥拝するために築かれた塚もみられ,それが本来は祭場として機能していたといえる。また塚の築かれる場所が境界であることも多い。境は単に範域を区分するという意味にとどまらず,この世(現実界)とあの世(冥界・他界)とを分ける場所でもある。…

【道】より

…1888年出版の2万分の1地形図矢倉沢村を見ると,当時の〈従小田原駅至甲府道〉をそれて〈地蔵〉〈倉〉地籍を通る小道がある。この道の西北,県境に近く739.4mのところに足柄峠があり,この道を足柄道と呼んでいる。この道は倉近くから尾根通りを通って,駿河国駿東郡竹之下村に向かっている。…

※「境」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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