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壬生部 みぶべ

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世界大百科事典 第2版の解説

みぶべ【壬生部】

乳部とも書き,古代において,皇子の養育料を出す部とされている。古くから天皇や皇子の居処である宮をささえる経済的基盤として設定され,本来は各宮ごとに刑部(おさかべ)(忍坂宮),石上部(石上宮)というように個別的に設定されたものと思われる。しかし7世紀初めの推古朝ごろになって(《日本書紀》推古15年条),壬生部(乳部)として一括されるようになり,個別の宮ごとに一つの部がたてられることはなくなったらしい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

壬生部
みぶべ

古代の部(べ)の一種。「乳部(みぶべ)」にもつくる。文字どおり皇子女の資養のために設置されたものである。『日本書紀』仁徳(にんとく)天皇7年8月条に、大兄去來穂別(おおえいざほわけ)のために壬生部を、推古(すいこ)天皇15年(607)2月条に、壬生部を定むとある。また皇極(こうぎょく)天皇2年(643)11月条には、蘇我臣入鹿(そがのおみいるか)に攻められた山背大兄(やましろのおおえ)皇子に、その従者が東国の乳部に依拠して再起を図るべく提言する所伝がみえ、その性格がうかがえる。なお今日の定説では、推古朝ごろ、それまで名代(なしろ)・子代(こしろ)として個々の皇子女に所属していた部を、再編・拡充して壬生部が成立したとみられている。[大橋信弥]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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