出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
仙台市青葉区八幡に鎮座。応神天皇,仲哀天皇,神功皇后をまつる。もと旧奥州探題家大崎氏の総鎮守として,宮城県大崎市の旧田尻町八幡の地にあったもので,太閤仕置によって米沢から岩出山(宮城県大崎市)に移った伊達政宗が,新大崎領主としてこれを岩出山に勧請,さらにその仙台移転とともに1604年(慶長9)仙台城下に移した。米沢時代の鎮守成島八幡と合祀,成島の別当寺恵沢山竜宝寺をもってその別当寺とした。1月14日から翌朝にかけて行われるどんと祭が有名。
執筆者:高橋 富雄 1607年完成の社殿は,いわゆる権現造で,本殿(桁行5間,梁間3間)とその前面にたつ拝殿(桁行7間,梁間3間)との間を石の間(桁行・梁間とも1間)で連結する。この形式では石の間が最も特徴的だが,同じく1607年に再建された北野天満宮が化粧屋根裏をそのままみせているのに対し,ここでは格天井を張っている。内外とも漆塗や彩色を施し,彫刻や装飾画を用い,各所に金具をうち,また屋根はこけら葺きで,拝殿の正面には千鳥破風,唐破風を設けるなど,華麗な桃山時代の特色をよく示している。なお拝殿前方の長床は割拝殿形式の建物で,屋根を入母屋造こけら葺きとし前後に軒唐破風をつける。寛文年間(1661-73)の建立である。
執筆者:宮沢 智士
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…塩竈神社もその一環で,1607年(慶長12)社殿の新営が成った。このとき大崎八幡神社もともに竣功しており,おそらくこれに劣らぬ華麗を誇っていたと思われるが,この社殿は火災にあい,現社殿は4代綱村をうけて5代吉村の1704年(宝永1)成ったもの。志波彦神社を合祀,市内には御釜社がある。…
※「大崎八幡神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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