大庭景親(読み)おおばかげちか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大庭景親
おおばかげちか

[生]?
[没]治承4(1180).10.26. 片瀬?
平安時代末期の相模の武士。源頼朝挙兵に際し,平氏の大将として石橋山でこれを破った (→石橋山の戦い ) 。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

大庭景親 おおば-かげちか

?-1180 平安時代後期の武将。
大庭景忠(かげただ)の子。大庭景義の弟。保元(ほうげん)の乱に兄とともに源義朝に味方する。のち平氏に属し,治承(じしょう)4年挙兵した源頼朝を石橋山でやぶった。頼朝の勢力がのびるにおよんで降伏し,同年10月26日殺された。相模(さがみ)(神奈川県)出身。通称は三郎,平三郎

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朝日日本歴史人物事典の解説

大庭景親

没年:治承4.10.26(1180.11.15)
生年:生年不詳
平安後期の武将。三郎。桓武平氏。先祖は鎌倉権五郎景正。子孫は代々相模大庭御厨の庄司。父は景宗。保元の乱(1156)に兄景義と源義朝に従い活躍。以前から不和であった兄は,平治の乱(1159)後も源氏に通じたが,一時囚人となった景親は平家の計らいで助命され,その恩義で平家に属した。平清盛に名馬を贈り,東国の御後見を勤めた。治承4(1180)年挙兵した以仁王,源頼政との戦いに動員され,平家の東国侍別当伊藤忠清に源頼朝謀反の企てを聞く。同年8月の頼朝挙兵の第一報は景親から清盛に届く。相模の平家勢の大将として弟俣野景久と石橋山で頼朝勢を破る。しかし,安房に逃れた頼朝は,同年10月房総・武蔵の軍勢を率いて鎌倉に入り,さらに駿河へ進出。景親は東国へ下向する平家勢と合流しようとして行く手をふさがれ,河村山に逃げ入る。景久は京都へ逃れたが,景親は黄瀬川在陣の頼朝に降参,本領は没収。上総広常に預けられた景親は,頼朝に命ぜられた景義によって固瀬川辺で斬首された。

(湯山学)

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世界大百科事典 第2版の解説

おおばかげちか【大庭景親】

?‐1180(治承4)
平安時代末期の武士。通称大庭三郎。景忠の子で,平治の乱の際捕らえられながらも助命されたことから平家に臣従した。1180年5月の源頼政挙兵時には京都にあって平家軍に属し,東下後の同年8月源頼朝が挙兵すると,平家方の総大将として石橋山でこれを破った。しかし10月再挙した頼朝が富士川で平家軍を破ると,もはやこれまでと降参し,梟首(きようしゆ)された。大庭氏【外岡 慎一郎】

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大辞林 第三版の解説

おおばかげちか【大庭景親】

?~1180) 鎌倉初期の武将。相模の人。平氏の支族。通称、平三郎。石橋山の合戦で頼朝を破ったが、再起した頼朝に斬首ざんしゆされた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大庭景親
おおばかげちか
(?―1180)

平安後期の相模(さがみ)国の有力武士。後三年の役に源義家(よしいえ)に属して活躍した鎌倉権五郎景政(景正)(ごんのごろうかげまさ)の曽孫(そうそん)。高座(たかくら)郡の大庭郷(神奈川県藤沢市)を本拠に勢力を振るった。保元(ほうげん)の乱には源義朝(よしとも)に従ったが、平治(へいじ)の乱後は平氏の被官となった。1180年(治承4)5月以仁王(もちひとおう)、源頼政(よりまさ)が挙兵すると、平氏に属してこれを討ち、ついで8月には石橋山の戦いで源頼朝(よりとも)を敗走させた。しかし同年10月、再挙した頼朝軍のために、京から下ってきた平氏軍が富士川で敗れるに及んで、景親も降伏。治承(じしょう)4年10月26日に梟首(きょうしゅ)された。なお兄の景義(かげよし)は頼朝に従い、鎌倉幕府において重んぜられた。[山本博也]

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精選版 日本国語大辞典の解説

おおば‐かげちか【大庭景親】

平安後期の武将。相模国(神奈川県)の人。平氏の支族。源頼朝を石橋山に破ったが、のち頼朝再挙の時捕えられ斬られた。治承四年(一一八〇)没。

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世界大百科事典内の大庭景親の言及

【石橋山の戦】より

…1180年(治承4)8月,相模国石橋山(小田原市南西部)で平氏方の大庭景親らが源頼朝の軍を破った戦闘。この月17日伊豆の北条に挙兵した頼朝は,同国目代(もくだい)山木兼隆を討ち,平氏討滅の緒戦を飾ったが,従う兵はまだ少なく,駿河方面からの圧迫も加わった。…

※「大庭景親」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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