日本歴史地名大系 「大照院」の解説
大照院
だいしよういん
大照院
だいしよういん
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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山口県萩(はぎ)市青海(おうみ)にある臨済(りんざい)宗南禅寺派の寺。山号は霊椿山(れいちんざん)。本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)。もとは天台宗に属し月輪山(がつりんざん)観音寺といい、桓武(かんむ)天皇の勅願寺であったが、正慶(しょうけい)・建武(けんむ)(1332~38)のころ鎌倉建長(けんちょう)寺の義翁(ぎおう)が大椿(だいちん)山歓喜(かんき)寺と改めて禅寺とした。1651年(慶安4)毛利秀就(もうりひでなり)をこの寺に葬り、京都南禅寺の言如円遵(ごんにょえんじゅん)を招請して開山とした。このとき秀就の法名にちなみ大照院と改めた。3代吉就(よしなり)のとき椿東椎原(ちんとうしいばら)に東光寺が建てられたので、以後歴代藩主は両寺に交互に葬られ、ともに毛利家の菩提(ぼだい)寺として栄えた。境内には本堂、庫裡(くり)、経蔵、鐘楼門、書院(いずれも国指定重要文化財)、秀就と2代綱広(つなひろ)以下偶数代の藩主と殉死者の墓が並ぶ。寺宝には木造赤童子立像(鎌倉時代、国指定重要文化財)がある。
[菅沼 晃]
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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