(読み)シ

デジタル大辞泉 「始」の意味・読み・例文・類語

し【始】[漢字項目]

[音](呉)(漢) [訓]はじめる はじまる
学習漢字]3年
はじめる。はじまる。「始業始動開始創始
はじめ。おこり。「始終始祖始末元始原始終始年始
[名のり]とも・はる・もと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「始」の意味・読み・例文・類語

はじまり【始】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「はじまる(始)」の連用形名詞化 ) 物事が新しく起こること。また、その時期。行なわれている物事の起源やある状態が現われるきっかけ、出発点濫觴
    1. [初出の実例]「太上天皇のはじまりは、この持統の女帝の御時也」(出典:愚管抄(1220)三)

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普及版 字通 「始」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

[字音]
[字訓] はじめ・はじめる・はじまる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
字の初形はに作る。以は初形(し)、耜(し)の初文。〔説文〕十二下に「女の初なり」とし、台(たい)声とするが、声が異なる。台は厶(し)(・耜(すき))を、祝を収める器(さい)の前におく形で、耜を清める儀礼をいう。その儀礼に女子があずかるのは、農耕儀礼と生子儀礼との相関を示すものであろう。農耕の開始にあたって耜を清める儀礼があり、それがまた生子儀礼としても用いられて、始生・初生の意となる。

[訓義]
1. はじめ。農耕の始めの儀礼として、農具を清める。はじめる、はじまる。
2. はじめに、はじめて。
3. すべてことのはじめ、ときのはじめをいう。

[古辞書の訓]
名義抄〕始 ハジメ・セム・ミチ 〔字鏡集〕始 セム・ハジメ・ウム・ハジム・イマシ・ミチ

[語系]
始sji、才dzは声近く、はじめの意があり、また似ziには始めをつぐ意がある。

[熟語]
始冠始願始基・始業・始・始元・始原・始古・始作・始室・始終・始秋・始春・始初始節・始祖始創・始卒・始年始望・始末・始立始梁
[下接語]
開始・懐始・起始・建始・元始・原始・古始・更始・四始・資始・終始・正始・創始・太始・肇始・二始・年始・反始・本始・無始・有始

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