寒に帷子土用に布子(読み)カンニカタビラドヨウニヌノコ

デジタル大辞泉 「寒に帷子土用に布子」の意味・読み・例文・類語

かん帷子かたびら土用どよう布子ぬのこ

の頃に帷子、夏の土用の頃に布子は無用であることから》季節外れで役に立たないこと。
[類語]遅い手遅れ夏炉冬扇かろとうせん十日の菊六日の菖蒲あやめに合わぬ花生まれた後の早め薬証文の出し後れ後の祭り争い果ててのちぎり木喧嘩けんか過ぎての棒ちぎり最早もはや早早はやばや早早そうそう早め尚早もうはや早くも今やすでにとっくにとうにとうの昔とっくの昔つとに先刻後悔先に立たずこのに及んで今さら覆水盆に返らず

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関連語 早早 争い 水盆

精選版 日本国語大辞典 「寒に帷子土用に布子」の意味・読み・例文・類語

かん【寒】 に 帷子(かたびら)土用(どよう)に布子(ぬのこ)

  1. ( 寒中一重(ひとえ)衣服を着て、暑い土用にもめんの綿入れを着る意から )
  2. 時節はずれで、物事がさかさまであることのたとえ。また、無益、無意味なこと。夏炉冬扇(かろとうせん)。葉月の白がさね。
  3. 季節に合った衣服を着られないことの意。きわめて貧乏なさまにいう。

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