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覆水盆に返らず フクスイボンニカエラズ

デジタル大辞泉の解説

覆水(ふくすい)盆(ぼん)に返らず

《周の太公望が斉(せい)に封ぜられたとき、離縁して去った妻が復縁を求めて来たが、盆の水をこぼし、この水をもとにもどせたら求めに応じようと言って復縁を拒絶したという「拾遺記」中の故事から。前漢の朱買臣の話として同様の故事が見られる
一度別れた夫婦の仲はもとどおりにならないことのたとえ。
一度したことは、もはや取り返しがつかないことのたとえ。

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大辞林 第三版の解説

ふくすいぼんにかえらず【覆水盆に返らず】

〔漢の朱買臣の妻は夫に愛想をつかして別れたが朱が出世するや復縁を求めてきた。しかし、朱は盆の水を地にこぼし、これをもとに戻したら応じようと答えたという「漢書朱買臣伝」の故事から。「拾遺記」には太公望の話として同様の故事が見える。「盆」は洗面用などの平たい水鉢をいう〕
夫婦は一度別れたら、もとには戻らないということ。
一度してしまったことは取り返しがつかないということ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

覆水盆に返らず
ふくすいぼんにかえらず

いったん盆からこぼれた水はふたたび盆に返ることはないとの意で、一度離別した夫婦は元の鞘(さや)に収まることはないことや、一度しでかしてしまったことは取り返しがつかないことのたとえとして用いられる。中国、周の呂尚(りょしょう)(太公望)は読書に熱中して暮らしを顧みないので、妻の馬は愛想を尽かし、離縁をして家を出てしまったが、のちに太公が斉(せい)に封ぜられると、復縁を求めてやってきた。すると太公は一盆の水をとり、それを傾けて水を地上にこぼして、元のとおりに水を盆に戻すことができたなら、希望に応じようといった、とある『拾遺記』などの故事による。[田所義行]

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