手後れ(読み)テオクレ

デジタル大辞泉 「手後れ」の意味・読み・例文・類語

て‐おくれ【手後れ/手遅れ】

手当て処置すべき時機をのがすこと。遅れたために効がないこと。「早く医者にかからないと手後れになる」「いまさら何を言っても手後れだ」
[類語]最早もはや早早はやばや早早そうそう早め尚早もうはや早くも今やすでにとっくにとうにとうの昔とっくの昔つとに先刻後悔先に立たずこのに及んで今さら覆水盆に返らず遅れる遅い後の祭り生まれた後の早め薬証文の出し後れ争い果ててのちぎり木喧嘩けんか過ぎての棒ちぎり十日の菊六日の菖蒲あやめに合わぬ花夏炉冬扇かろとうせん寒に帷子かたびら土用に布子

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精選版 日本国語大辞典 「手後れ」の意味・読み・例文・類語

て‐おくれ【手後・手遅】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 手当や処置がおくれること。行なうべき時機を失うこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「夫も今日只今のことにて、晩と成ては手後(テオク)れ」(出典滑稽本・古朽木(1780)五)
    2. 「手遅れにならんうちに、お勢の眠った本心を覚まさなければ」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)

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