後悔先に立たず(読み)コウカイサキニタタズ

デジタル大辞泉 「後悔先に立たず」の意味・読み・例文・類語

後悔こうかいさきたず

してしまったことは、あとになってくやんでも取り返しがつかない。
[類語]死んだ子の年を数える死児のよわいを数える羅網らもうの鳥は高く飛ばざるを恨み呑鉤どんこうの魚は飢えを忍ばざるを嘆く早早はやばや早早そうそう早め尚早もうはや早くも今やすでにとっくにとうにとうの昔とっくの昔つとに先刻このに及んで手遅れ後の祭り生まれた後の早め薬証文の出し後れ争い果ててのちぎり木喧嘩けんか過ぎての棒千切り十日の菊六日の菖蒲あやめに合わぬ花夏炉冬扇寒に帷子かたびら土用に布子ぬのこ今さら覆水盆に返らず

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精選版 日本国語大辞典 「後悔先に立たず」の意味・読み・例文・類語

こうかい【後悔】 先(さき)に立(た)たず

  1. すでにしてしまったことをあとで悔いても、もう取り返しがつかない。事をする前に熟慮することが大切であるの意。
    1. [初出の実例]「後悔(コウクヮイ)さきにたたず、事を弁へず、実に愚也」(出典:米沢本沙石集(1283)五本)

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ことわざを知る辞典 「後悔先に立たず」の解説

後悔先に立たず

後からああしておけばよかった、こうしたおけばよかったと、悔やんでみても取り返しはつかない。

[使用例] 「さよなら」と、私は情熱をこめて呟いた。後悔は先に立たず、思えば、私はそこで立ち止まり引きかえすべきだったのだ[高橋和巳*捨子物語|1958]

[解説] あらかじめ後のことをよく考えずに事にのぞみ、後で失敗を悔いてもはじまらない。大変なことになる前に熟慮せよという戒め。事をし損じたあとに、取り返しがつかないことをしたと、反省しながら用いられることが多いことばです。続けて、「提灯持ち後に立たず」としゃれて言うこともありました。

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