夙に(読み)ツトニ

デジタル大辞泉 「夙に」の意味・読み・例文・類語

つと‐に【×夙に】

[副]
ずっと以前から。早くから。「彼は夙にその名を世に知られていた」
朝早く。
「―起き、遅くして」〈読・雨月・吉備津の釜〉
[類語]早早はやばや早早そうそう早め尚早もう最早もはやはや早くも今やすでとっくにとうにとうの昔とっくの昔先刻前前かねてかねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ年来旧来在来その昔前以て先立ってかつて見越し根回し手回し早手回し手を回す地固めなら布石事前先手手当て準備下準備段取り手筈てはず下見予習備え伏線示し合わせる言い合わせる申し合わせる打ち合わせる口裏を合わせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夙に」の意味・読み・例文・類語

つと‐に【夙に】

〘副〙
① 朝早く。早朝に。
※四分律行事鈔平安初期点(850頃)「一には早(ツトニ)聚落に入ること得じ」
② 早くから。ずっと以前から。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉八「人夙(ツト)事業に志を立つべし」

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