十日の菊(読み)トオカノキク

デジタル大辞泉 「十日の菊」の意味・読み・例文・類語

十日とおかきく

9月9日の菊の節句翌日に咲いた菊。時機に遅れて役に立たないことのたとえ。六日菖蒲あやめ。のちのきく
[類語]遅い手遅れ六日の菖蒲あやめに合わぬ花夏炉冬扇かろとうせん寒に帷子かたびら土用に布子生まれた後の早め薬証文の出し後れ後の祭り争い果ててのちぎり木喧嘩けんか過ぎての棒ちぎり最早もはや早早はやばや早早そうそう早め尚早もうはや早くも今やすでにとっくにとうにとうの昔とっくの昔つとに先刻後悔先に立たずこの期に及んで今さら覆水盆に返らず

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精選版 日本国語大辞典 「十日の菊」の意味・読み・例文・類語

とおか【十日】 の 菊(きく)

  1. 陰暦九月九日の菊の節句の翌日の菊。菊の節供をすぎても咲いている菊。残菊。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「長月の九日までにふくみたるとをかの菊の花ひらけなん〈源兼昌〉」(出典:永久百首(1116)秋)
  2. 転じて、時期におくれて間に合わないことのたとえにいう。六日の菖蒲(あやめ)
    1. [初出の実例]「隆辰も入歯に声のしはがるる〈冬文〉 十日のきくのおしき事也〈荷兮〉」(出典:俳諧・曠野(1689)員外)

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ことわざを知る辞典 「十日の菊」の解説

十日の菊

[参照] 六日の菖蒲十日の菊

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