声明曲(しようみようきよく)の曲名。《散花(さんげ)》に引き続いて唱えられる曲で,まず〈南無法界道場真言教主遮那尊〉などと主尊の讃仰句を唱え,ついで〈天衆地類倍増威光〉〈過去聖霊皆成仏道〉〈聖朝安穏国家豊楽〉などの祈願句を連ねる。曲節は宗派によって違うが,一般に花やかで旋律の豊かなものが多い。《対揚》は,散花師が1句独唱すると,続いて職衆(しきしゆう)一同が同じ句を斉唱するという形式で進めていく。この形式を〈次第を取る〉と称し,対揚はその代表例である。曲名の由来は明確でない。語義は〈たたえあげる〉意ともいうが,それならば第1句だけが対揚句で,第2句以下は祈願句ということになろう。
執筆者:横道 万里雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…後者は,《唄》《散花》《梵音(ぼんのん)》《錫杖(しやくじよう)》の4曲を具備するが,初めの2曲も二箇法要の場合とは異なる詞章,曲節の曲を用いる。なお,二箇法要の《散花》には,《対揚(たいよう)》という祈願の声明曲が付されるのが本儀で,合わせて《散対(さんたい)》と略称することがある。【横道 万里雄】。…
※「対揚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新