尚書省(読み)しょうしょしょう

旺文社世界史事典 三訂版の解説

尚書省
しょうしょしょう

秦代から元代まで設けられた,中国の行政官庁の名称
本来は文書をつかさどる担当であったが前の武帝の没後政務を処理する実権をもつ機関となった。代は中書門下両省が国務を決裁し,尚書省はその決定事項の執行にあたった。唐代には中書・門下・尚書3省の長官宰相とし,尚書省の下に・戸・・兵・・工の六部 (りくぶ) の執行機関を置いた。はほぼ唐制によったが元は中書省を行政の中枢にしたので,尚書省は単に財務所管の役所に降格された。1311年以後は事実上廃止された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尚書省
しょうしょしょう
Shang-shu-sheng; Shang-shu-shêng

中国,古代の中枢行政官庁。前漢の天子側近の秘書であった尚書が漸次政治権力のにない手となり,後漢は尚書台,魏,晋以降は省と称し,行政の中央機関に発達,隋,唐では中央3省の一つとなった。唐制では尚書都省に長官尚書令 (不常置) ,次官左右僕射 (ぼくや。ときに丞相) 以下左司,右司がおかれ,吏戸礼兵刑工の六部を分掌した。元代に中書省が一手に総括官庁の役割をになうにいたって尚書省は廃止され,明・清時代には六部が天子に直属するようになった。

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精選版 日本国語大辞典の解説

しょうしょ‐しょう シャウショシャウ【尚書省】

〘名〙
① 太政官の唐名。〔職原鈔(1340)〕
② 古く中国の中央官庁。唐代、中書・門下の両省と共に三省の一つとして、吏・戸・礼・兵・刑・工の六部を統轄する行政機関となった。長官を尚書令というが、実際にはほとんど任命されたことがなく、次官である左右僕射が代行した。
※三代実録‐元慶八年(884)五月二九日「唐令三師三公。独専其官。不尚書省之官員

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百科事典マイペディアの解説

尚書省【しょうしょしょう】

中国の官制。秦代に殿中で文書をつかさどらせたのに始まる。後漢の光武帝のころから枢機にあずかるようになり,魏晋以後は九寺の職を吸収して政務執行機関となり,唐では六部(りくぶ)(吏・戸・礼・兵・刑・工)がこれに属し,中書省門下省とともに中央官制の中心をなした。元以後は中書省の名で呼ばれた。→三省

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