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山口祭 やまぐちさい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山口祭
やまぐちさい

山の入り口(山口)で行なわれる山の神の祭りで,山仕事のために山に入る際に行なわれる神事や,正月行事として山の神をまつる山の口開け行事をさす。伊勢神宮の 20年に一度の式年遷宮(→式年遷宮祭)に際して最初に行なわれる山口祭はその最も著名な例で,造営用材伐採を前に,伐採地である「御杣山(みそまやま)」の山口で行なわれてきた。「御杣山」は歴史的に変遷して今日では木曽の国有林があてられているが,山口祭は本来の場所で行なわれており,皇大神宮(内宮)は神路山,豊受大神宮(外宮)は高倉山の山麓が祭場となっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

やまぐちさい【山口祭】

やまぐちまつりともいう。平地の農民が山中に立ち入って狩猟,伐木その他山林の資源を採取するに際して,山林に立ち入る通路の入口で山の神を祭り,行動の安全と立入りの許可を祈願すること。山口にある大木や岩石を山の神の座にみたて,ここにを折ってさし,酒などを注いで祈ることは,現在でも伐木業に従う人々が行っている。狩人ももとは山口で柴を折って手向け,または頭を垂れて獲物があることを願った。やがてこの場所に小祠を建てて定期の祭儀を執行するようになった。

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大辞林 第三版の解説

やまぐちさい【山口祭】

伊勢神宮遷宮で、造営の用材を伐り出す山の山口に座す神をまつる儀式。

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世界大百科事典内の山口祭の言及

【建築儀礼】より

… 日本の古い建築儀礼としては,《古事記》や《日本書紀》に記された新室楽(にいむろうたげ)や室寿(むろほぎ)があり,とくに《日本書紀》清寧紀にはそのときの祝詞と歌謡が記載されている。古代の伊勢神宮の造営では,山口祭(やまぐちまつり)(杣山(そまやま)の入口でその神をまつる儀式),木本祭(きのもとまつり)(正殿の忌柱を切るときの祭り),鎮地祭(ちんじさい)などが行われた。古代寺院の造営でも,基礎工事では鎮壇具を地中に埋めて安全を祈り,完成のときには造立供養(ぞうりゆうくよう)が行われた。…

【立柱】より

…伊勢神宮では神殿造営のはじめ中央に立てる忌柱(いむばしら)または心御柱(しんのみはしら)の御柱立の行事がある。まず吉日を選んで山口祭をし,心の柱を造る吉日を卜して内人(うちんど)たちが杣入し,木本祭(このもとまつり)を行い忌柱を造って杣より敷地に運び出す。ここでまた吉日を選んで地鎮祭を営む。…

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