山陽新幹線(読み)サンヨウシンカンセン

デジタル大辞泉 「山陽新幹線」の意味・読み・例文・類語

さんよう‐しんかんせん〔サンヤウ‐〕【山陽新幹線】

新大阪と博多を結ぶ新幹線。昭和50年(1975)全通。運行列車は「のぞみ」「ひかり」「こだま」「みずほ」「さくら」。全長622.3キロ。
[補説]山陽新幹線の駅:(東海道新幹線から直通)‐新大阪‐新神戸‐西明石‐姫路相生あいおい岡山‐新倉敷‐福山新尾道しんおのみち三原東広島広島‐新岩国徳山‐新山口‐厚狭あさ‐新下関小倉こくら‐博多‐(九州新幹線鹿児島ルートへ直通)

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精選版 日本国語大辞典 「山陽新幹線」の意味・読み・例文・類語

さんよう‐しんかんせんサンヤウ‥【山陽新幹線】

  1. 新大阪と博多とを結ぶJR西日本の新幹線。昭和四七年(一九七二)新大阪━岡山間が開業、同五〇年の岡山━博多間の開業で全線開通。列車の多くは東海道新幹線と直通運転される。全長六二二・三キロメートル。

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百科事典マイペディア 「山陽新幹線」の意味・わかりやすい解説

山陽新幹線【さんようしんかんせん】

旧国鉄時代に限界に達した山陽本線の輸送力打開のため,東海道新幹線を博多まで延長した新線。現在はJR西日本(西日本旅客鉄道[株])に属する。1967年着工,1972年3月新大阪〜岡山間161kmが完成,開業。1975年岡山〜博多間393kmが完成し,同3月から全線営業を開始した。1997年より,営業速度としてはTGVに並んで世界最高(時速300km)の新型車両(500系)を導入,現在は,東京〜博多間を最短5時間5分,新大阪〜博多間を2時間21分で結んでいる。路線は高速運転に備えて,原則として曲線半径は4000m以上,勾配(こうばい)は15‰以下とした。トンネル部分は新大阪〜岡山では全延長の35%,約57km,岡山〜博多では52%,約210kmに達する。トンネルの中には延長16.3kmの六甲トンネル,18.7kmの新関門トンネルなど,8km以上の長大トンネルが6ヵ所ある。1999年に福岡トンネルをはじめ北九州トンネルや高架橋からコンクリート片が落下する事故が相つぎ,安全性の点検に問題が出された。
→関連項目新幹線新関門トンネル博多[駅]広島[駅]六甲トンネル

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改訂新版 世界大百科事典 「山陽新幹線」の意味・わかりやすい解説

山陽新幹線 (さんようしんかんせん)

新大阪~博多間645.0km(実距離553.7km)の新幹線。国鉄時代には正式の線路名称ではなく,山陽本線神戸~門司間などの増設線路として建設された経緯から,山陽新幹線とは旅客の案内等に用いられる通称であった。九州島内の区間も含めてJR西日本に属する。在来線より山側を走り,新関門トンネル(18.7km)をはじめトンネルが全線の50%強を占める。山陽新幹線は,東海道新幹線と同様に早晩輸送力の行詰りが予想された山陽本線の増設線路として計画され,当面急激な輸送量増加が予想された新大阪~岡山間が1967年3月に着工,71年末に完成し,翌年3月15日から営業を開始した。岡山~博多間の着工は1970年2月で75年2月に完成,3月10日から東京~博多間の全線営業を開始した。なお博多~博多南間の博多南線8.5kmは車両基地への路線を1990年に営業線としたもので,やはりJR西日本に属する。東海道新幹線に比べて多くの点で技術改良がなされているが,最大の特色は最初から将来における時速250km運転を可能とするよう設計されている点で,このため軌道の最小曲線半径は東海道新幹線の2500mから4000mに,また最急勾配も20/1000から15/1000へと建設基準が変更されている。また岡山までの延長開業と同時に,コンピューターを使った新しい運転管理システムも開発された。このシステムは東京~岡山間の列車の進路を自動的に設定するほか,異常時の予測ダイヤを設定するなど画期的なシステムで,世界にも例をみない。最高運転速度は時速270kmから1997年には300kmに高められた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山陽新幹線」の意味・わかりやすい解説

山陽新幹線
さんようしんかんせん

新大阪と博多を結ぶ JR西日本の高速幹線鉄道。 1967年新大阪-岡山間,70年岡山-博多間の建設に着工,72年新大阪-岡山間,75年岡山-博多間が営業開始して全線が開通した。途中駅は新神戸,西明石,姫路,相生,岡山,新倉敷,福山,新尾道,三原,東広島,広島,新岩国,徳山,新山口,厚狭,新下関,小倉の 17駅。各駅に停車する『こだま』号と,東海道新幹線との直通運転も行なう『ひかり』号がある。93年からは「のぞみ」号も運行され,東京-博多間が時間短縮された。2011年,九州新幹線との直通運転を行なう『みずほ』号と『さくら』号の運行が始まった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「山陽新幹線」の意味・わかりやすい解説

山陽新幹線
さんようしんかんせん

東海道・山陽新幹線

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