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新大阪~博多間645.0km(実距離553.7km)の新幹線。国鉄時代には正式の線路名称ではなく,山陽本線神戸~門司間などの増設線路として建設された経緯から,山陽新幹線とは旅客の案内等に用いられる通称であった。九州島内の区間も含めてJR西日本に属する。在来線より山側を走り,新関門トンネル(18.7km)をはじめトンネルが全線の50%強を占める。山陽新幹線は,東海道新幹線と同様に早晩輸送力の行詰りが予想された山陽本線の増設線路として計画され,当面急激な輸送量増加が予想された新大阪~岡山間が1967年3月に着工,71年末に完成し,翌年3月15日から営業を開始した。岡山~博多間の着工は1970年2月で75年2月に完成,3月10日から東京~博多間の全線営業を開始した。なお博多~博多南間の博多南線8.5kmは車両基地への路線を1990年に営業線としたもので,やはりJR西日本に属する。東海道新幹線に比べて多くの点で技術改良がなされているが,最大の特色は最初から将来における時速250km運転を可能とするよう設計されている点で,このため軌道の最小曲線半径は東海道新幹線の2500mから4000mに,また最急勾配も20/1000から15/1000へと建設基準が変更されている。また岡山までの延長開業と同時に,コンピューターを使った新しい運転管理システムも開発された。このシステムは東京~岡山間の列車の進路を自動的に設定するほか,異常時の予測ダイヤを設定するなど画期的なシステムで,世界にも例をみない。最高運転速度は時速270kmから1997年には300kmに高められた。
執筆者:村山 繁樹
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