精選版 日本国語大辞典 「相生」の意味・読み・例文・類語
あい‐おい あひおひ【相生】
そう‐じょう サウジャウ【相生】
そう‐せい サウ‥【相生】
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兵庫県南西部,播磨灘に臨む市。かつては相生(おお)町と呼んでいたが,1939年那波(なば)町を編入した際,相生(あいおい)町と改称。42年市制,54年若狭野村,矢野村を編入。人口3万1158(2010)。市の北部一帯は中世のころは東寺領の矢野荘に含まれていた。江戸時代から相生は港町として栄え,現在は日本の代表的な造船都市として知られている。深く湾入した相生湾は天然の良港であるが平地に乏しく,工業地区や公共施設は埋立地に立地している。市街地はもと漁村の相生,湾奥の商港那波,陸(くが)などからなるが,山陽新幹線や山陽自動車道の開通に伴い,市街地は北方に拡大している。播磨自動車道が分岐する。相生の発展は1908年播磨船渠会社(現,石川島播磨重工業相生工場)の創設に始まる。初期は修理専門の小規模な工場であったが,第1次世界大戦時の造船ブームに乗じて設備を拡充し,造船都市としての地歩を固めた。第2次大戦後,一時衰退したが,高度成長期に大型タンカーの量産に成功し一つの造船所としては世界最大の建造実績を誇った。しかし73年の石油ショック後,造船業の構造不況の影響を受け市勢は停滞している。
執筆者:小森 星児
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
徳島県中南部、那賀郡(なかぐん)にあった旧町名(相生町(ちょう))。現在は那賀町の東部を占める地域。旧相生町は、1956年(昭和31)相生、延野(のぶの)、日野谷(ひのたに)の3村が合併して町制施行。2005年(平成17)鷲敷(わじき)、上那賀の2町および木沢(きさわ)、木頭(きとう)の2村と合併して那賀町となった。那賀川中流域に位置し、地域の90%は山林で、住民の所有林が多い。東西に国道195号が走る。主産業は林業。特産は河岸段丘上に栽培される相生茶。日野谷、川口の両発電所が立地する。川口ダム湖畔には、もみじ川温泉がある。
[高木秀樹]
『『相生町誌』(1973・相生町)』▽『『相生町誌 続編』(2005・相生町)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…縁談においては後者による相性が問題とされることがあり,江戸時代ころからこの知識がひろまった。一般に木と火,火と土,土と金,金と水,水と木などの性は相生(そうじよう),水と火,火と金,金と木,木と土,土と火の性は相克(大凶)とされた。向かい干支(えと)として子と午,丑と未,卯と酉,申と寅,亥と巳歳も相生とされた。…
※「相生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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