デジタル大辞泉
「広東住血線虫症」の意味・読み・例文・類語
カントン‐じゅうけつせんちゅう‐しょう〔‐ヂユウケツセンチユウシヤウ〕【広東住血線虫症】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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広東住血線虫症(線虫症)
広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)は広東のネズミから発見された線虫である.成虫は20~34 mm大である.幼虫はネズミ内で一度脳に集まり,その後肺動脈に至る.幼虫が非固有宿主であるヒトに感染すると,多くは脳内で発育が停止し,脳実質・くも膜下・脊髄に寄生し,好酸球性髄膜炎(eosinophilic meningitis)を発症する.虫体を確認することによる診断は難しく,臨床診断が基本である.幼虫はやがて脳内で死滅するため,治療の中心はプレドニゾロンなどの対症療法である.感染予防のためには,流行地で中間宿主(ナメクジ)や待機宿主(ヒキガエルの肝臓)を生食しないことである.アフリカマイマイは大型陸棲貝であり食用とされるが,1個の貝内に9万個の感染幼虫が寄生していたとの報告がある.台湾,東南アジア,南太平洋諸島に分布し,沖縄でも症例が報告されている.[立川夏夫]
■文献
Farid Z, Patwardhan VN, et al: Parasitism and anemia. Am J Clin Nutr, 22: 498-503, 1969.
Stolk WA, de Vlas SJ, et al: Anti-Wolbachia treatment for lymphatic filariasis. Lancet, 365: 2067, 2005.
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
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家庭医学館
「広東住血線虫症」の解説
かんとんじゅうけつせんちゅうしょう【広東住血線虫症 Angiostrongyliosis】
[どんな病気か]
ネズミに寄生する広東住血線虫が人に感染しておこる病気です。全国の港湾地域のネズミから成虫が見つかっています。カタツムリやナメクジが中間宿主のため、調理不十分のカタツムリや野菜に混入したナメクジを誤って食べ、その幼虫を摂取することで感染します。
[症状]
頭痛、嘔吐(おうと)、めまいにはじまり、好酸球性髄膜脳炎(こうさんきゅうせいずいまくのうえん)をおこします。寄生数が多いときには、死亡することもあります。
[検査と診断]
髄液(ずいえき)をとって虫体が検出されれば診断がつきます。実際には検出がむずかしいため、血清反応(けっせいはんのう)の結果で診断されます。
[治療]
チアベンダゾールが効くこともありますが、あまり期待できません。副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンが点滴されたり、髄液をとって脳圧を下げる方法も行なわれます。
[予防]
生(なま)や加熱不十分なカタツムリを食べないこと、生野菜を食べるときは十分に流水で洗うことです。
出典 小学館家庭医学館について 情報
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広東住血線虫症
小型の線虫で,感染すると好酸球髄膜炎を起こす.ネズミなどが宿主となる.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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