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広東住血線虫症 カントンジュウケツセンチュウショウ

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デジタル大辞泉の解説

カントン‐じゅうけつせんちゅう‐しょう〔‐ヂユウケツセンチユウシヤウ〕【広東住血線虫症】

広東住血線虫の寄生による人獣共通感染症。人には幼虫が寄生し、脊髄からに侵入して好酸球性髄膜脳炎を起こす。幼虫が寄生するナメクジアフリカマイマイテナガエビなどを直接あるいは野菜などとともに摂取することにより経口感染する。約2週間の潜伏期を経て、激しい頭痛・発熱・嘔吐・知覚異常・昏睡などの症状が起こる。2~4週間で自然に治癒することが多いが、感染虫数が多く重篤な場合は死亡することもある。

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家庭医学館の解説

かんとんじゅうけつせんちゅうしょう【広東住血線虫症 Angiostrongyliosis】

[どんな病気か]
 ネズミに寄生する広東住血線虫が人に感染しておこる病気です。全国の港湾地域のネズミから成虫が見つかっています。カタツムリナメクジ中間宿主のため、調理不十分のカタツムリや野菜に混入したナメクジを誤って食べ、その幼虫を摂取することで感染します。
[症状]
 頭痛、嘔吐(おうと)、めまいにはじまり、好酸球性髄膜脳炎(こうさんきゅうせいずいまくのうえん)をおこします。寄生数が多いときには、死亡することもあります。
[検査と診断]
 髄液(ずいえき)をとって虫体が検出されれば診断がつきます。実際には検出がむずかしいため、血清反応(けっせいはんのう)の結果で診断されます。
[治療]
 チアベンダゾールが効くこともありますが、あまり期待できません。副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンが点滴されたり、髄液をとって脳圧を下げる方法も行なわれます。
[予防]
 生(なま)や加熱不十分なカタツムリを食べないこと、生野菜を食べるときは十分に流水で洗うことです。

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