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強要罪 きょうようざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

強要罪
きょうようざい

暴行を用い,または本人ないし親族生命身体,自由などに対する加害を告知して脅迫し,義務なきことを行わしめたり,行うべき権利を妨することによって成立する罪 (刑法 223) 。強制罪ともいう。他人に対し謝罪文要求の権利のない者が強いて交付せしめたり,会社員懲戒免職の事由あるとき,上司の醜行を公表する旨脅迫し,免職処分を断念させたときなど本罪となる。公務員に対する職務強要は,職務強要罪 (95条2項) で処罰される。

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デジタル大辞泉の解説

きょうよう‐ざい〔キヤウエウ‐〕【強要罪】

本人または親族の生命・身体・自由・名誉・財産に害を加えると脅迫し、または暴行によって人に義務のないことを行わせ、もしくは権利の行使を妨害する罪。刑法第223条が禁じ、3年以下の懲役に処せられる。

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百科事典マイペディアの解説

強要罪【きょうようざい】

本人またはその親族の生命・身体・自由・名誉・財産に対し害を加えることを告知して脅迫し,または暴行を用い,人に義務のないことを行わせ,または行う権利を妨害する罪(刑法223条)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

強要罪
きょうようざい

意思決定の自由を脅かし身体活動の自由を侵害する罪。本罪が成立するためには、相手方またはその親族の生命・身体・自由・名誉・財産に対して害を加える旨を告知して脅迫し、または暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、または権利の行使を妨害することが必要である(刑法223条)。本罪が脅迫罪(同法222条)と異なるのは、相手方になんらかの作為または不作為を余儀なくさせる点にある。判例によれば、「義務のないことを行わせる」とは、たとえば、水入りバケツなどを長時間持たせたり、謝罪文を書かせる場合がこれにあたり、また「権利の行使を妨害する」とは、告訴権の行使を思いとどまらせる場合などである。なお、この暴行または脅迫が、財物奪取や姦淫(かんいん)などの目的でなされる場合には、恐喝罪、強盗罪、強姦罪などにあたり、本罪の適用はない。[名和鐵郎]

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世界大百科事典内の強要罪の言及

【脅迫罪】より

…人を脅迫する行為は,なんらかの行為を強要するために行われることが多いが,脅迫罪は,その目的を問題としていない。これに対し,脅迫罪と同様の行為または暴行を用いて,人に義務のない事を行わせ,または行うべき権利を妨害した場合には,強要罪(強制罪)として,3年以下の懲役に処せられる(223条)。また,同様の行為によって人に財物を交付させたり,人から財産上の利益を得た場合は,恐喝罪の問題となる。…

※「強要罪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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