思量(読み)シリョウ

デジタル大辞泉 「思量」の意味・読み・例文・類語

し‐りょう〔‐リヤウ|‐レウ〕【思量/思料】

[名](スル)いろいろと思いをめぐらし考えること。思いはかること。
「とりとめのない、―にふけりだした」〈芥川芋粥
[類語]考慮勘案考察考え勘定顧慮熟慮熟考考量商量省察思慮長考深慮千慮千思万考再考叡慮一考愚考

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精選版 日本国語大辞典 「思量」の意味・読み・例文・類語

し‐りょう‥リャウ【思量】

  1. 〘 名詞 〙 あれこれ思いめぐらすこと。思慮。思考。思料。
    1. [初出の実例]「思量汝於彼、天感甚寛恕」(出典菅家後集(903頃)慰少男女)
    2. 「すべて思量をとどめつつ仰で仏に身をまかせ」(出典:一遍上人語録(1763)上)
    3. [その他の文献]〔法華経‐方便品〕

おもい‐ばかおもひ‥【思量】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ばか」は「はか(量)」。下に「いかず」「ゆかず」などを伴う ) 物事が思いどおりに進む程度
    1. [初出の実例]「石車を銀(かね)にしてほしやと願ふに思ひばかゆかずして」(出典:浮世草子西鶴織留(1694)三)

おも‐ばかり【思量】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おもいはかり」の変化した「おもんばかり」の「ん」の無表記 ) 考えを巡らすこと。思慮。おもんぱかり。
    1. [初出の実例]「むなしきおもばかりのことどもつたなきをのみあらはすらくのみ」(出典:元永二年七月十三日内大臣忠通歌合(1119))

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普及版 字通 「思量」の読み・字形・画数・意味

【思量】しりよう(りやう)

思慮と度量。また、思いめぐらす。唐・元楽天の、亡友劉太白を夢みて同遊するに和す、二首、一〕詩 坐して思量す、小來の事 (た)だ應(まさ)に元(もと)是れ中のなるべし

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