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日御碕神社 ひのみさきじんじゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日御碕神社
ひのみさきじんじゃ

島根県出雲市にある元国幣小社。同じ境内地で上下2社に分かれる。上社は「神の宮」と称され,祭神はスサノオノミコトほか3柱。下社は「日沈宮 (ひしずみのみや) 」と称され,祭神はアマテラスオオミカミほか5柱。『出雲国風土記』に「美佐伎社」とみられ,『延喜式』には「御碕神社」と記録されている。鎌倉時代以降は幕府の崇敬を受け,近世には出雲国第2の大社であった。社宝にかぶと大袖のそろっている 14世紀の白糸威 (おどし) の鎧1領があり,国宝。胴の胸部の染革に珍しい図柄として,不動尊二童子像が描かれている。

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デジタル大辞泉の解説

ひのみさき‐じんじゃ【日御碕神社】

島根県出雲市大社町日御碕にある神社。祭神は下の本社に天照大日孁貴(あまてらすおおひるめむち)、上の本社に神素盞嗚尊(かんすさのおのみこと)。

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百科事典マイペディアの解説

日御碕神社【ひのみさきじんじゃ】

島根県大社町(現・出雲市)日御碕に鎮座。旧国幣小社。下の本社に天照大神,上の本社に素戔嗚(すさのお)尊をまつる。素戔嗚尊の子天葺根(あめのふきね)命の創建と伝える。延喜式内社とされ,修験の道場として知られた。例祭のほかに和布刈(めかり)神事(旧正月5日)などがある。国宝の白糸威鎧,重要文化財権現造社殿などがある。
→関連項目日御碕和布刈神事

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デジタル大辞泉プラスの解説

日御碕(ひのみさき)神社

島根県出雲市、島根半島西端の日御碕にある神社。上の宮「神の宮」と下の宮「日沈宮(ひしずみのみや)」の上下2社からなり、それぞれ素盞鳴尊(すさのおのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭神とする。延喜式内社。地元では「みさきさん」とも呼ばれる。徳川家光の命で建てられた権現造の社殿は重要文化財、白糸威甲冑は国宝に指定。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひのみさきじんじゃ【日御碕神社】

島根県簸川(ひかわ)郡大社町日御碕に鎮座。上下の二宮よりなり,上の宮に神素盞嗚(かんすさのお)尊(素戔嗚尊)をまつり,下の宮(日沈(ひしずみ)宮)に天照大日孁貴(あまてらすおおひるめのむち)(天照大神)をまつる。創建年代不詳。社伝では,上の宮は素戔嗚尊が出雲国より根の国に渡ってのち,柏の葉をとり〈わが魂はこの葉の止まる所に住まん〉といって投げたところ,風に吹かれて現社地背後の隠ヶ丘(かくれがおか)に止まったので,そこに天葺根(あめのふきね)命が奉斎したことに始まり,のち安寧天皇のとき現在地に移したと伝える。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日御碕神社
ひのみさきじんじゃ

島根県出雲(いずも)市大社町日御碕に鎮座。2社からなり、下(しも)の宮(日沈宮(ひしずみのみや))に天照大御神(あまてらすおおみかみ)、上(かみ)の宮(神の宮)に神素盞嗚尊(かんすさのおのみこと)を祀(まつ)る。創立は古く、下の宮は経島(ふみしま)から、上の宮は社の後方の隠丘(かくれがおか)から移されたという。『出雲国風土記(いずものくにふどき)』に美佐伎社(みさきのやしろ)、『延喜式(えんぎしき)』に御碕神社とみえ、朝野の尊崇が厚く、中世の社領は4000石に達した。近世は所領が減じたが、のち漸増し、1868年(明治1)当時1285石を保有した。旧国幣小社。権現(ごんげん)造の社殿は1644年(正保1)に幕府直轄工事として建立され、内部には狩野(かのう)・土佐派の豪華な壁画があり、重要文化財に指定されている。例祭(神幸神事)は8月7日。また、天葺根命(あめのふきねのみこと)(素盞嗚尊の子)が天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を天照大御神に奉った故事による神剣奉天(しんけんほうてん)神事(12月31日)、ウミネコが神社の欄干に海草を三度くわえてきたのを神前に供えたのに始まるという和布刈(めかり)神事(旧正月5日)などの古伝祭がある。国宝の白糸威鎧(しろいとおどしのよろい)1領、国指定重要文化財の藍韋威(あいかわおどしの)腹巻1領を所蔵する。[平井直房]

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世界大百科事典内の日御碕神社の言及

【日置部】より

…地上の聖火は天上の日神よりもたらされるがゆえに,日置氏は日神祭祀にかかわるようになったらしい。伊勢の斎宮の付近に日置氏が分布し,日置田が置かれていたり,また東の伊勢に対して落日西海の地にあるとして,日沈宮(ひしずみのみや)と称された出雲の日御碕(ひのみさき)神社の神官が日置一族であった。このことは,日置氏が文字どおり太陽祭祀にかかわりある氏族であり,日置部が日祀部(ひまつりべ)とともに古代天皇の日神的権威を奉斎し,全国に鼓吹することを職掌とした宗教的部民であったと考えられる。…

※「日御碕神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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