日本歴史地名大系 「日野山」の解説 日野山ひのさん 福井県:武生市旧南条郡地区日野山武生市の東南部にあり、旧南条郡・旧今立郡にまたがる。標高七九四・八メートル。コニーデ型の山容で、一般に越前富士とよばれる。近世の地誌類では小健(おたけ)山(御嶽山)、雛(ひな)ヶ岳(日永岳)などとよばれる。長徳二年(九九六)頃、紫式部は越前国守に任じられた父藤原為時と来越し、一年有余国府に住んだ。「紫式部集」に次の歌がある。<資料は省略されています>下って元禄二年(一六八九)「奥の細道」の旅中、敦賀への途次、芭蕉は「漸白根が嶽かくれて、比那(ひな)が嵩(たけ)あらはる」と記している。また「帰鴈記」に、<資料は省略されています>とあるように、山頂には日野三所(三社)権現が鎮座した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「日野山」の意味・わかりやすい解説 日野山ひのさん 福井県南西部、越前(えちぜん)市と南条(なんじょう)郡南越前(みなみえちぜん)町の境にある山。標高794メートル。武生(たけふ)盆地の南にそびえ、美しい山容から越前富士ともよばれる。紫式部も越前国守の父藤原為時(ためとき)に伴われて国府(武生)で過ごしたが、そのおり日野山を詠んだ歌を残している。西麓(せいろく)の越前市中平吹(なかひらぶき)町と北麓の荒谷(あらたに)町などに日野神社があり、8月23日の例祭には山頂の奥宮に氏子が登山する風習がある。[木下昭三][参照項目] | 武生 | 南条 | 紫式部 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日野山」の意味・わかりやすい解説 日野山ひのさん 福井県中央部,武生盆地の南方,越前市と南越前町の境にある山。標高 795m。武生盆地や福井平野からも望見でき,富士山に似た山容を示すため「越前富士」と呼ばれる。山頂には日野権現がまつられ,毎年8月 23日の祭りには多くの登山者でにぎわう。越前守に任じられた父に従って武生に住んだ紫式部も「日野の岳といふ山の…」と詞書して歌を詠んでいる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
事典・日本の観光資源 「日野山」の解説 日野山 (福井県越前市・南条郡南越前町)「ふるさと福井の自然100選」指定の観光名所。 出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報 Sponserd by