デジタル大辞泉 「昏」の意味・読み・例文・類語 こん【昏】[漢字項目] [人名用漢字] [音]コン(呉)(漢) [訓]くらい1 日が暮れて暗い。「昏冥/黄昏」2 見えなくなる。意識がなくなる。「昏昏・昏睡・昏倒」3 道理に暗い。「昏迷」[難読]黄昏たそがれ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「昏」の読み・字形・画数・意味 昏人名用漢字 8画 [字音] コン[字訓] くれ・よる・くらい[説文解字] [甲骨文] [金文] [字形] 会意氏+日。氏は肉を切る小刀の形。氏族共の時、これを用いて肉を切り頒(わか)つので、のち氏族の意に用いる。日の形の部分はおそらく肉塊の象。卜辞に「旦より昏に至るまで雨ふらざるか」のように、昏旦の字に用いる。〔説文〕七上に「日冥(くら)きなり。日との省とに從ふ。なるは下(ひく)きなり。一に曰く、民の聲なり」とするが、字はや民に従う形ではない。婚姻の婚は、金文の字形は酒爵の形に従っており、その儀礼をいう。昏を婚儀の意に用いるのは、昏が氏族結合の儀礼であることと、その儀礼が昏夕のときに行われることによるのであろう。昏はまた婚の初文で、古くは昏の字を用いるのが例であった。[訓義]1. くれ、くれがた、ひぐれ、よる。古くは重要な儀礼・祭祀は、昏(くれ)より行われた。2. こんれい、めとる、つまどる。3. 婚姻の関係にある人、姻戚。4. くらい、おろか、まよう、みだれる。5. たおれる、しぬ。6. と通じ、門番。[古辞書の訓]〔名義抄〕昏 クラシ・ヒクル・ユフベ・コハシ・ツトム・ウツ・ヤミ・クル[声系]〔説文〕に昏声として・・婚など十一字を収める。おおむね昏の声義を承ける字である。[語系]昏・婚・・xunは同声。昏冥の意より、事理の乱することをもいう。[熟語]昏▶・昏▶・昏闇▶・昏暗▶・昏姻▶・昏暈▶・昏▶・昏援▶・昏花▶・昏嫁▶・昏臥▶・昏瞶▶・昏▶・昏坎▶・昏棄▶・昏季▶・昏逆▶・昏虐▶・昏狂▶・昏暁▶・昏▶・昏君▶・昏眩▶・昏鼓▶・昏▶・昏狡▶・昏黄▶・昏黒▶・昏昏▶・昏困▶・昏作▶・昏撒▶・昏恣▶・昏祠▶・昏時▶・昏日▶・昏主▶・昏娶▶・昏夙▶・昏曙▶・昏鈔▶・昏鐘▶・昏上▶・昏情▶・昏昃▶・昏晨▶・昏人▶・昏睡▶・昏酔▶・昏正▶・昏夕▶・昏絶▶・昏然▶・昏俗▶・昏惰▶・昏怠▶・昏▶・昏濁▶・昏旦▶・昏誕▶・昏虫▶・昏昼▶・昏朝▶・昏沈▶・昏第▶・昏▶・昏天▶・昏頭▶・昏倒▶・昏瞳▶・昏徳▶・昏憊▶・昏漠▶・昏晩▶・昏煩▶・昏微▶・昏▶・昏▶・昏忘▶・昏罔▶・昏▶・昏▶・昏▶・昏暴▶・昏▶・昏墨▶・昏▶・昏霾▶・昏夢▶・昏霧▶・昏迷▶・昏明▶・昏冥▶・昏▶・昏耄▶・昏目▶・昏悶▶・昏夜▶・昏黝▶・昏夭▶・昏庸▶・昏乱▶・昏礼▶・昏老▶・昏惑▶[下接語]雨昏・雲昏・烟昏・海昏・眼昏・江昏・黄昏・合昏・酒昏・初昏・神昏・晨昏・酔昏・旦昏・昼昏・朝昏・定昏・童昏・霧昏・冥昏・昏・耄昏・昏・幽昏・夭昏・柳昏・林昏・老昏 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報