出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
宮城道雄(みやぎみちお)作曲の新日本音楽。1929年(昭和4)歌会始(うたかいはじめ)の勅題「海辺巌(かいへんいわお)」にちなんでつくられたもので、かつて瀬戸内海を船で旅したときの印象に、波の音や鳥の声、漁師の舟唄(ふなうた)などを素材にまとめられた。箏と尺八の二重奏曲だが、32年に来日したフランスの女流バイオリン奏者ルネ・シュメーが尺八の部分をバイオリンに編曲、作曲者の箏でレコード化してベストセラーになり、以後、世界的に知られるに至った。
[茂手木潔子]
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