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歌会始 うたかいはじめ

知恵蔵の解説

歌会始

共通の題で歌を詠んで披講する会を歌会といい、宮中では奈良・平安の時代から様々な機会に催され、天皇が年の始めに催す会が歌御会始(うたごかいはじめ)と呼ばれた。江戸末期に一時絶えたが、1869(明治2)年に復興、1874年に一般の詠進が認められ、1879年から一般からの優れた歌も披講されるようになった。毎年お題が決められて歌が公募され、1月中旬に預選者(入選者)が天皇、皇族と共に宮殿「松の間」に出席。入選者、選者、特に指命された召人(めしうど)、皇族、天皇の順に披講される。まず講師(こうじ)が読み上げ、発声(はっせい)が初句を節をつけて歌い、二句以下を講頌(こうしょう)4人が加わって歌い上げる。

(岩井克己 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

うたかい‐はじめ〔うたクワイ‐〕【歌会始(め)】

毎年1月に皇居内で行われる新年最初の歌会。一般国民の詠進歌から選ばれた和歌が、天皇皇后皇族詠歌とともに披講される。現行の形式は明治2年(1869)に始まる。歌御会始(うたごかいはじ)め。 新年》
新年最初の歌会。

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百科事典マイペディアの解説

歌会始【うたかいはじめ】

毎年1月中旬宮中で天皇・皇后以下皇族の和歌と一般国民からの詠進歌を披露する新年行事。現行の歌会始は1869年に始まり,1874年から一般の詠進が許され,選歌,披講は1879年から。

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世界大百科事典 第2版の解説

うたかいはじめ【歌会始】

宮中で催されたその年最初の歌会のこと。古くは御会始などとも称し,正月に催されるとは限らなかった。現在では毎年正月に催される〈御歌会始め〉のことをいう。藤原定家が《明月記》の建仁2年(1202)正月13日の条に記したのが記録上の初見。新年の制になったのは1483年(文明15)以降のことである。近代のは1869年(明治2)正月24日,小御所で行われたのが始まりで,1874年に一般の詠進がみとめられ,79年,選ばれた作を天皇の前で披講する形ができた。

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大辞林 第三版の解説

うたかいはじめ【歌会始】

宮中で行われる、新年最初の歌会。天皇・皇后および皇族の和歌や国民の詠進歌が披講される。御歌会始め。歌御会始うたごかいはじめ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歌会始
うたかいはじめ

禁裏和歌御会始(きんりわかごかいはじめ)として、すでに14世紀なかば(南北朝時代)の公卿(くぎょう)日記に記されているが、その始めは明らかでない。歌会が行事化され、宮中、公卿家などにおいて毎月行われる月次(つきなみ)歌会が普遍化した時代に、その年に初めて催される正月の月次歌会を御会始(ごかいはじめ)(宮中)、会始(公卿家など)とよぶようになったのであろう。天皇出席のもとに宮中で行われる和歌御会始については、14世紀後半には、出題・読師(とくじ)(詠歌を整理し、講師(こうじ)に渡す)・講師(歌を読みあげる)・講頌(こうしょう)(講師の読みあげたあと合唱する)などの諸役、参仕の人の範囲、当日の施設・服装・式次第などが定まり、これを故実として江戸末期まで続いた。
 現行の歌会始は、古式に準じて1869年(明治2)正月以来毎年行われるのが例である。72年に一般国民の詠進が許され、79年から撰歌(せんか)の制度がつくられた。1946年(昭和21)までは宮内省御歌所(おうたどころ)の寄人(よりゅうど)が撰歌にあたったが、その年御歌所が廃止となり、翌年からは民間歌人5名前後が臨時に撰者となるようになった。天皇御製、皇后・成年皇族の御歌のほか、各界からの召歌(めしうた)1名、一般からの撰歌は10首前後、62年からはほかに10首余りの佳作歌も公表される。翌年の御題は当年の歌会始当日に公示され、詠進歌は平均3万余首に及び、在外邦人・外国人の詠進も多い。年内に撰歌され、御会は正月10日前後、天皇・皇后臨席のもとに預撰者も列席し、古式に準じ、預撰歌、撰者歌、召歌、皇族、皇太子妃、皇太子、皇后、御製の順に披講される。[橋本不美男]

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