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朝集使 ちょうしゅうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

朝集使
ちょうしゅうし

四度使 (よどのつかい) の一つ。律令制のもとで,国司が年間の管内施政部下勤務評定などを記した朝集帳を,太政官に提出するために送った使者初見大化2 (646) 年。平安時代中期以後は,朝集帳の作成が,中央の下級官人に依頼されるようになり,朝集使の実質も失われた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうしゅうし【朝集使】

日本古代の律令制のもとで,諸国から毎年上京して政務を報告した使者。当時,諸国に派遣されていた国司が使者として毎年定期に上京するものに,四度使(よどのつかい)として朝集使,計帳使(大帳使とも),貢調使正税帳使の4種があったが,朝集使はそのうち最も重要なもので,他の3使は史生(ししよう)などの雑任(ぞうにん)でもよかったが,朝集使には守(かみ),介(すけ),掾(じよう),目(さかん)の四等官が任じた。

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大辞林 第三版の解説

ちょうしゅうし【朝集使】

古代、国司が国・郡の官人の勤務評定など政務の報告のために、毎年太政官だいじようかんに送った使。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

朝集使
ちょうしゅうし

律令(りつりょう)時代、地方政治の実態を中央政府に報告するため上京した四度使(よどのつかい)の一つ。毎年11月1日以前(畿内(きない)国は10月1日以前)京進(きょうしん)の考文(こうぶん)(勤務評定書)が主要な提出公文(くもん)であるが、他の多くの公文も含めて朝集帳といい、国衙(こくが)全般の政務報告書になるため、その使者は四度使のうちもっとも重要視される。[福岡猛志]

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世界大百科事典内の朝集使の言及

【四度使】より

…(1)日本古代の律令制のもとで,国衙(こくが)の政務などを報告するため,毎年定期に上京する4種の使者。朝集使(ちようしゆうし),大帳使(だいちようし)(計帳使とも),貢調使(こうちようし),正税帳使(しようぜいちようし)をさす。いずれも国司がその任にあたるが,朝集使のみ四等官にかぎられ,他は史生(ししよう)などの雑任(ぞうにん)でもよかった。…

※「朝集使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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