梅雨寒(読み)ツユザム

デジタル大辞泉 「梅雨寒」の意味・読み・例文・類語

つゆ‐ざむ【梅雨寒】

梅雨時に訪れる季節はずれの寒さ。 夏》「うとましや声高妻も―も/万太郎
[類語]余寒春寒花冷え寒い肌寒い薄ら寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い寒さ寒気寒波厳寒酷寒極寒春寒はるさむ寒の戻り冴え返る夜寒寒冷冷える底冷え梅雨冷え

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精選版 日本国語大辞典 「梅雨寒」の意味・読み・例文・類語

つゆ‐さむ【梅雨寒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つゆざむ」とも ) 梅雨期にしばしばひょいと訪れる季節はずれの寒さ。《 季語・夏 》 〔俳諧・季寄新題集(1848)〕
    1. [初出の実例]「梅雨寒の昼風呂ながき夫人かな」(出典:花氷(1927)〈日野草城〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「梅雨寒」の意味・わかりやすい解説

梅雨寒
つゆざむ

梅雨のころの低温。一時的に現れることもあるが、長く連続して冷夏様相を帯びることもある。北方系の高気圧がことさら強まったときに生じる。かならずしも日照不足、多雨を伴うとは限らない。

[平塚和夫]

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世界大百科事典(旧版)内の梅雨寒の言及

【梅雨】より

…北太平洋高気圧または中緯度高圧帯の中に日本がおおわれたときに起こる。 梅雨寒梅雨のときオホーツク海高気圧から北東の冷湿風(やませ)が東北地方を中心に吹き,太平洋側ではこの寒さで苦しむ。【内田 英治】。…

※「梅雨寒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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