薄ら寒い(読み)ウスラサムイ

デジタル大辞泉 「薄ら寒い」の意味・読み・例文・類語

うすら‐さむ・い【薄ら寒い】

[形][文]うすらさむ・し[ク]
少し寒い感じである。うすさむい。「―・い秋の朝」
心が寒気を感じるさま。なんとなく寒いものを感じるさま。「厭世的な風潮に―・いものを感じる」
「考へてみると、―・いアルバムですね」〈太宰・小さいアルバム〉
[類語](1寒い肌寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い寒さ寒気寒波厳寒酷寒極寒余寒春寒はるさむ春寒しゅんかん寒の戻り冴え返る夜寒寒冷冷える底冷え花冷え梅雨寒梅雨冷え涼しい/(2まがまがしいいまわしいいとわしいおぞましいうとましい忌む嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい憎たらしい憎憎しい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう苦り切る眉をひそめる鼻持ちならないうとむうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしいきしょい気色が悪い気味が悪い気味悪い底気味悪い薄気味悪い鳥肌が立つ気持ち悪い虫唾むしずが走る反吐へどが出るきもいグロいおどろおどろしい不気味不快不愉快鼻に付くうっとうしいむかつくむしゃくしゃくしゃくしゃ不興不機嫌うそ寒い胸が悪い胸糞が悪い心外苛立たしいうらめしいしかめっ面渋面しぶつらしかめるひそめるひそみ顰蹙ひんしゅく苦る辟易うるさい嫌がる嫌気が差すいと蛇蝎視だかつし唾棄倦厭けんえん迷惑身の毛がよだつ総毛立つ背筋が寒くなる背筋が凍るぞっと肌にあわを生じる冷汗三斗

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精選版 日本国語大辞典 「薄ら寒い」の意味・読み・例文・類語

うすら‐さむ・い【薄寒】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]うすらさむ・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「うすらざむい」とも ) 少し寒さを身に感じる。なんとなく寒々とした感じである。うすさむい。うそさむい。
    1. [初出の実例]「おお、薄(ウス)ら寒(サム)くなって来た」(出典:義血侠血(1894)〈泉鏡花〉八)
    2. 「薄(ウス)ら寒(サム)い感じが心細い気分を抱擁し始めた」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石五七)

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