余寒(読み)ヨカン

  • よさむ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暦のうえの二十四節気の一つの大寒が明けて以後、すなわち2月4日ごろの立春以後の寒さをいう。俳諧(はいかい)での「春寒し」というのとおよそ同じである。日差しは日ごとに強くなっていくのに、暖かさがこれに伴いかねるような寒さである。

[根本順吉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 立春後の寒さ。寒があけてもまだ続く寒さ。残寒。《季・春》
※懐風藻(751)初春在竹渓山寺於長王宅宴追致辞〈釈道慈〉「驚春柳雖変、余寒在単躬
※高野本平家(13C前)灌頂「きさらぎやよひの程は風はげしく、余寒(ヨカン)もいまだつきせず」 〔陸游‐三月廿一日作詩〕
〘名〙 寒さが残っていること。大寒が過ぎたり、立春が過ぎたりしたのに、まだ残っている寒さ。また、その時節。よかん。
※春雨文庫(1876‐82)〈松村春輔〉一「老婆に話すうち老婆は茶を入れ餠など焼て出すは二月末の余寒(ヨサム)のころなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ミルクティー同盟

アジア各国の民主化を求める若者によるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上での同盟の名称。もともとは香港、台湾、タイなどの若者が自国の民主化を求めて行っていたそれぞれの抗議運動がSNS(ソ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android