寒さ(読み)さむさ

精選版 日本国語大辞典 「寒さ」の意味・読み・例文・類語

さむ‐さ【寒さ】

〘名〙 (形容詞「さむい」の語幹接尾語「さ」の付いたもの)
① 寒いこと。また、その度合。さぶさ。《季・冬》
古今(905‐914)物名・四三二「秋はきぬ今やまがきのきりぎりす夜な夜な鳴かむ風のさむさに〈よみ人しらず〉」
② 冷酷さ。つめたさ。
海潮音(1905)〈上田敏訳〉瞻望「矢表に立ち楽世(うましよ)の寒冷(サムサ)、苦痛(くるしみ)暗黒(くらやみ)の 貢のあまり捧げてむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「寒さ」の意味・読み・例文・類語

さむ‐さ【寒さ】

寒いこと。また、その程度 冬》「書を売って書斎のすきし―哉/露伴」⇔暑さ
[類語]寒気かんき寒気さむけ寒波寒冷酷寒極寒厳寒寒い肌寒い薄ら寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い余寒春寒はるさむ春寒しゅんかん寒の戻り冴え返る夜寒冷える底冷え花冷え梅雨寒梅雨冷え

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android