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棒縛∥棒しばり ぼうしばり

世界大百科事典 第2版の解説

ぼうしばり【棒縛∥棒しばり】

(1)狂言の曲名。《棒縛》と書く。太郎冠者狂言。大蔵,和泉両流にある。主人は,いつも自分が外出したすきに,2人の召使い,太郎冠者次郎冠者が盗み酒をすることに気づき,ある日一計を案じ,太郎冠者の両腕を左右に広げたまま棒に縛り,次郎冠者は後ろ手に縛ってから外出する。残された2人は,やはり酒が飲みたくなり,苦心の結果,不自由な格好のまま大盃に酒をくみ,互いの口まで運んで飲むという,珍妙な酒盛りを始め,歌舞に興ずるところへ主人が帰宅し,叱責される。

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世界大百科事典内の棒縛∥棒しばりの言及

【松羽目物】より

…歌舞伎舞踊の一系統。能舞台を模して,正面に大きく根付の老松,左右の袖に竹を描いた羽目板,下手に五色の揚幕,上手に切戸口(臆病口)のある舞台装置で演ずるものをいう(ちなみに能舞台では正面の羽目板を〈鏡板(かがみいた)〉といい,松羽目とはいわない)。題材はほとんど能,狂言から採り,衣装,演出も能,狂言に準ずる。歌舞伎はその発生期から先行芸能である能,狂言から芸態,演目を摂取していた。しかし歌舞伎舞踊に大きな地位を占める〈石橋物(しやつきようもの)〉(石橋)や〈道成寺物〉など能取りの所作事も,能を直訳的に歌舞伎に移すのではなく,単に題名や詞章の一部を借りるのみで,自由な発想ともどきの趣向によって換骨奪胎し,みごとに歌舞伎化していた。…

※「棒縛∥棒しばり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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