デジタル大辞泉
「楽しむ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たのし‐・む【楽】
- ( 形容詞「たのしい」の動詞化 )
- [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 欲望・願望などが満たされた状態になる。
- ① 心が満ち足りて安らぐ。楽しく思う。
- [初出の実例]「遂に与に遊田(かり)に盤(タノシム)て一の鹿を逐(お)ひて」(出典:日本書紀(720)雄略四年二月(図書寮本訓))
- ② 経済的に、裕福になる。
- [初出の実例]「毎月におくられたりける百石百貫をもいまはとどめられて、仏御前が所縁(ゆかり)の者共ぞ、始めて楽(タノシ)み栄えける」(出典:高野本平家(13C前)一)
- [ 2 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
- ① ( 多く「…をたのしむ」の形で ) …の中に、あるいはその状態において、心の満足を感じる。
- [初出の実例]「道のほとりのあだ言の中に我一念の発心を楽(タノシム)ばかりにやといへり」(出典:発心集(1216頃か)序)
- ② ある持続的な行為によって、心を快適にする。また、満足しながら、ある行為をする。
- [初出の実例]「助六と揚巻さまは、今に仲がよう楽しまれますか」(出典:歌舞伎・助六廓夜桜(1779))
- ③ 将来に期待をかけることによって、心を希望で満たす。
- [初出の実例]「Tanoshinde(タノシンデ) マツ」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
- [ 3 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 たのしませる。
- [初出の実例]「ひろく衆生を饒益(ネウヤク)(〈注〉タノシメ)したまふをみて」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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