デジタル大辞泉 「堪能」の意味・読み・例文・類語
たん‐のう【▽堪能】

1 十分に満足すること。「おいしい料理を
2 気が済むこと。納得すること。
「せめてのことに様子を語り、―させて


[類語]


( 1 )平安後期の「観智院本名義抄」に載っている「たんぬ(足━)」は、中世後期になると抄物や「日葡辞書」に「する」を伴った形で使われており、一語化したと見られる。この「たんぬ(する)」は江戸時代に入ると、「たんの(する)」の形に変化し、更に長音化し「たんのう(する)」となった。江戸中期の「志不可起」には「たんなふ」の見出しがあり、「足(た)んぬ」との関わりが述べられている。
( 2 )「堪能」は、漢語としてはカンノウと読み、その道に深く通じていることを表わす。「堪」にはタンの音はなく、「湛」にタンがあることからの誤用による当て字と思われる。
字通「堪」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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